育児の負担軽減などにつながるか?国が2026年度のスタートを目指す「こども誰でも通園制度」。保護者の就労要件などを問わず、こどもを保育所などに預けられる制度で、福島県内の自治体でもモデル事業が始まっている。

<こども誰でも通園制度のモデル事業>
福島県南相馬市にある「おだか認定こども園」。朝から外の遊び場には元気な声が響く。
「フフフ、楽しい楽しいよ!ほらお水で遊びな」
この日、お母さんに付き添われこども園で遊んでいたのは紺野文翔くん。就園はしていないが、7月1日から試験的に運用が始まった「こども誰でも通園制度」を利用し、月に何度か通うようになった。
母親の紺野あかねさんは「ずっと家で見ている状況なので、こういう制度があるのは助かります。家で遊ぶとなると、子どもの2人だけとか限られてくるので、こういう風に色んな年代の子たちがいるなかで、伸び伸びと遊ばせてあげられるのは、親としても嬉しいことだと思います」と話す。

<子育ての負担軽減に>
子育て支援の一つに国が令和8年度からの本格実施を目指すこの制度。
保護者の就労状況や病気などを問わず、時間単位で子どもを預けることが出来、子育ての負担軽減などが期待されている。
おだか認定こども園の新田奈々恵園長は「家ではどうしても、おうちの方と一緒に、うちの方だけってことがあっても、ここに来ると、お友達と遊べるっていう社会性の育ちっていう部分も含めて、そこが大きなメリットになるのかなと思います」と話す。

<今後の利用が楽しみに>
この日こども園で2時間遊んだ文翔くん。今後も利用を楽しみにしている。
文翔くんは「お友達と一緒に遊んで楽しかった」と話し、母親のあかねさんは「家であんまり、おもちゃのお片付けとかやりたがらないんですけど、お友達が片付けているのを見ると、自分から進んでやり始めたりするので、そこはいいなと思います」と話した。

南相馬市によると、現在4人のこどもがこの制度を利用している。

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