◆露出を減らす
暑い夏には薄着になる。幼い子どもは遊びに夢中になると、下着が見えても自分では気づかない。熱中症に気を付けつつ、スカートの下は必ずスパッツをはく、上着はタンクトップではなく半袖、短パンよりもひざ下まであるズボンの方が良い。海やプールでは盗撮の恐れがあり、水から上がったらバスタオルを体に巻き、人目に付く場所で着替えないように徹底しよう。 犯罪者は「お菓子をあげるよ」「一緒にゲームをしよう」「道を教えてほしい」など、言葉巧みに子どもに近づく。桜井さんは「知らない人はもちろん、近所の顔見知りの人から被害を受けたケースもある。家族以外の人には誘われても、『行きません』ときっぱり断るように教えてほしい」と話す。万が一、声を掛けられたら、相手の手の届かないところまで離れる。大声で叫んだり、防犯ブザーを鳴らしたりして、走って逃げよう。◆スマホも注意
近年増えているのが、ネット上でのやりとりから犯罪に巻き込まれるケースだ。同世代の子どもを装って親しくなり、裸の写真を送らせる手口も。「そもそもフェイスブックやインスタグラムなど交流サイト(SNS)の多くは、13歳以上が対象。小学生のうちは使うべきではない」と桜井さん。 もし、子どもにスマホを持たせる場合は、有害なサイトにアクセスできなくする「フィルタリング」を必ずかけよう。その上で、利用時間やゲームの課金状況を親が確認できる「ペアレンタルコントロール」の設定を勧める。一方的に押しつけると子どもは反発するので、なぜ制限が必要なのかを話し合い、子どもが納得することが大切だと説く。 最も重要なのは、普段から親子で何でも話せる関係をつくることだという。良いことだけでなく、「テストで悪い点を取った」「友達とけんかした」といったマイナスの話も、否定せずにしっかり聞こう。子どもの安心感につながり、何かあったときに親に相談しやすくなる。桜井さんは「普段から親子で不審者への対策を話し合い、防犯意識を高めてほしい」と助言する。
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