夏の高校野球県大会は大会4日目、きょう(15日)注目したのは2回戦屈指の好カード鶴岡東対山形中央。
おととしの決勝カード、去年は準々決勝でぶつかった名門校同士が激闘を繰り広げた。
鶴岡ドリームスタジアムで行われた2回戦。
地元・第1シードの鶴岡東の大応援団に対し、ノーシードの山形中央も吹奏楽部を含めた応援で対抗。さらには注目カードとあってスタンドは観客で埋め尽くされた。
まるで決勝戦のような雰囲気の中、初回、鶴岡東はフォアボールとエラー、送りバントで1アウト2塁3塁とすると、4番・ピッチャー櫻井の内野安打で1点。
さらに続く5番・小林のショートゴロの間に1人が帰り、鶴岡東はこの回2点を先制。
一方、得点圏にランナーを出すがあと1本が出ない山形中央は5回。
先頭の6番・佐藤優気が両チームを通じてこの試合初の長打、ライトオーバーの3ベースヒットでチャンスを作ると、続く7番・小口が右中間に弾き返した。2年生の連打で1点を返す。
なおも得点圏にランナーを置くが、鶴岡東のエース・櫻井が踏ん張り、追加点を許さない。
山形中央の先発は2年生エースの小坂。持ち味のストレートとスライダーを中心にバッターを良く見た配球で2回以降チャンスを作らせない。
対する鶴岡東・佐藤俊監督は「初戦の硬さがあったかもしれない」と話したが、中盤以降は櫻井を中心に盤石の守備を見せ、試合は1点差のまま最終回に。
追う山形中央は9回裏。
本来はチャンスの時に演奏する「カモンマーチ」をこの回は最初から披露し選手たちを後押ししたが、あと一歩及ばなかった。
第1シードの意地を見せ、去年1点差で敗れた雪辱を果たした鶴岡東が2対1で勝利。
山形中央は1・2年生が多いチーム、この悔しさをバネに来年に期待したい。
きょうは、このほか2回戦5試合が行われた。
◆ヤマリョースタジアム山形
第1試合 日大山形9-0致道館(7回コールド)
第2試合 山形城北7-2創学館
◆新庄市民球場
第1試合 東海大山形7-2新庄東
第2試合 羽黒9-4新庄北
◆鶴岡ドリームスタジアム
第2試合 米沢中央4-3酒田南
◆米沢市営野球場
九里学園と米沢東、山形商業と山形南の2試合は雨天中止となり、あすに順延。
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