優しい色合いの椅子にすっきりとした卓上。フロア全体にカーペットが敷かれ、ゆったりくつろげるクッションソファや観葉植物も。おしゃれな民間企業のオフィスかと思いきや、実はここ宮城県庁なんです。

宮城県 行政経営企画課 吉田寛主幹
「次の世代の若い人たちがこうした職場で働きたいと思ってもらえるようなオフィス改革、職場改革づくりを進めているところ」

これまでの県庁と言えば大量の資料が置かれて色味も少ない、まさに“お役所”のイメージそのものでしたが…「オフィス改革」によってペーパーレス化。資料は最小限に減り、明るく見通しのいい雰囲気に様変わり。

宮城県職員
「なんか素敵な会社に来ちゃったなって感じですね。きれいなオフィスで、しかも書類に埋もれずに仕事ができるというのはすごく気分が良いですね」
「フリーなスペースが増えたということで、人との職員同士の話をしやすくなったり、そういう風通しがよくなっているんじゃないかなと思います」

宮城県はおととしから、こうしたオフィス改革を進めてきました。職員が自ら業務の内容に合わせて、働きやすいと思える改革案を提案。「審査委員会」の審議を経て、これまでに19の部署で職場のレイアウトが変更されました。

宮城県 行政経営企画課 吉田寛主幹
「行政においても時代や社会の変化に合わせて、行政手続きのオンライン化ですとか、ペーパーレス化あるいはDXの推進、職員の働き方の改革というのが求められているところ」

オフィス改革は部署ごとに独自の「カラー」が。

宮城県 水道経営課 佐藤和可夫主任主査
「我々企業局は水道事業を行っていますので、こちらのじゅうたんは流れる水をイメージしています。こちらに来ていただきますと、共有部分はみんなが集まれるように芝生をイメージした緑になっています」

レイアウトを担当した佐藤和可夫さん。働きやすく、働きたいと思える職場を目指したと話します。

宮城県 水道経営課 佐藤和可夫さん
「改革にあたってはモチベーションが上がるような環境にしなければならないというのを非常に重要視しています。我々が働いて結果を出してこそだと思いますので、これからも我々が試行錯誤していく中で、どういう働き方が良いのかというのを日々全員で検討しながら進めていきたいと思っています」

採用試験の出願者数も年々減少傾向にある宮城県。職場の魅力アップへ、オフィス改革の効果に注目です。

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