1本の支柱の先に、車と歩行者の信号が8個合体した信号機。空に浮かんでUFOのようだと親しまれた灯りが、今月末で消えることになります。

そもそもなぜUFOのような形をしているのでしょうか?

UFO信号機を開発した名古屋電機工業 加藤直行さん
「かなり細い道や狭い所、もしくは道路の中に水道管やガス管が埋められている所では支柱が立てられないので何かいい設置方法はないかという、当時お客様からのご相談に応じて我々が開発した」

宇宙からやってきた、というわけではありませんが、日本に現在、仙台にしか残っていません。

他にも、太白区長町4丁目、若林区木ノ下4丁目でも確認できました。
かつては愛知県や群馬県などにもあり、仙台には昭和50年代に設置されました。半世紀も町を灯し続けてきましたが、「老朽化」には抗えませんでした。

近所の女性
「交通課から連絡があったが、その時もできたら残してほしいと話しました。要望は出したんですけど、もうこれは作ってないとものすごくがっかり。ずっと何十年も見ているので近くから見ていたので、今急に言われてとても寂しい感じはします」
近所の小学生
「やはりさみしいですね。ここも消えちゃうってなると学校でも悲しいという声もいろいろありました」

メーカーではすでにUFO型信号機を製造しておらず、機材の交換もできないということです。

名古屋電機工業 加藤直行さん
「地元の方々の交通安全を守って24時間365日稼働していることは、我々も感謝しかないですし、貢献度の高い信号機だったと我々も残念でしょうがないというのが本音のところです」

地域の安全を見守り続けたUFOは、惜しまれつつも今月いっぱいで姿を消します。

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