岩手県大槌町の浪板海岸は今シーズンの海水浴場開設が中止されました。
7月25日に海開きの予定でしたが、海底の地形が一部遊泳に適さない状況で町は安全面に配慮したとしています。

大槌町吉里々々にある浪板海岸は震災の津波で砂浜の大部分が流失しましたが、県による再生事業が完了し2022年以降は海水浴場が開設されていました。

町によりますと2024年も海開きの準備を進めていたところ、地元の人から「遠浅の部分が狭まっている」と指摘を受け調査をしました。

その結果、波打ち際から5メートル程の海中に石が堆積しそこから急な深みがあることが分かりました。

町は遊泳予定エリアの一部の海底が遊泳に適さないとして、2024年度の海水浴場開設を中止しました。

大槌町産業振興課 佐々木大樹主査
「子どもたちの良い夏休みの思い出になるよう開設に向け準備をしていたが、中止の判断をすることは誠に残念に思っている」

町では2025年度以降は開設できるよう今後の対応を検討します。

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