北海道歌志内市は、市内で温泉宿泊施設「うたしないチロルの湯」を運営する歌志内振興公社などと協力し、旧産炭地ならではの石炭の「黒」をモチーフにした新しい特産品の開発を進めている。ラーメンやスイーツなどの黒い試作品ができ上がり、17日に柴田一孔市長ら関係者らが参加し試食会があった。
同市では道の駅やチロルの湯の呼び物となるおみやげ品や特産品づくりが課題。今年2月には市立歌志内学園の生徒から黒いソフトクリームが提案されたこともあり、開発に着手した。
竹炭を練り込んだり、ブラックココアを使ったりして黒色を前面に打ち出し、真っ黒な麺のラーメンや衣が黒い黒カツ定食のほか、ブラックタルト、砂川市の岩瀬牧場が協力したソフトクリーム、プリン、ジェラートなど計8種類。竹炭を練り込んでパイ生地から手作りした労作のバターサンドもある。
試食後の感想は上々で、若手市職員らの試食会などを通じて改良を重ねながら絞り込み、12月をめどに商品化する。
チロルの湯の山崎紀雄支配人は「課題だったおみやげだけでなく、レストランのメニューを想定したメニューまで、石炭の黒色にこだわったものができた。相乗効果を期待したい」と話した。【横田信行】
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