総務省の統計によりますと、東京23区での国産うなぎのかば焼きの先月の小売価格は、100グラムあたり、1468円でした。
去年の同じ時期と比べると13円高く、比較可能な2007年以降で6月としては最も高くなっています。
流通量の多くを占める養殖のうなぎは、稚魚を半年から1年程度、池で育ててから出荷されています。
水産庁によりますと、漁獲量の低迷などで、うなぎの稚魚の取引価格は去年11月からことし5月までの平均で1キロあたり250万円と高止まりしています。
こうした中、養殖するうなぎの量も3年連続でおよそ16トンと低い水準にとどまっているうえ、燃料費や餌代も高騰していることから国産のうなぎの価格は高値の傾向が続いています。
また、卸売業者によりますと、中国などから輸入されるうなぎも稚魚の不漁に加え、円安の影響などを受けて取引価格は1割ほど値上がりしているということで、ことしは国産、輸入もの問わず、うなぎは高値となりそうです。
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