秋田県大仙市が岩手県宮古市と友好交流都市協定を結んで5年になる。この節目を記念し、互いの特産を使った釜飯が開発された。東日本大震災で結ばれた絆が生んだ新商品だ。
新たに開発されたのは「牡蠣(かき)の釜飯」。大仙市で生産された「あきたこまち」と岩手・宮古市の三陸でとれたカキが使われている。
コメのもちもちとした食感と、カキの濃厚でクリーミーな味わいが特徴。だしには比内地鶏なども含まれ、随所に秋田らしさが感じられる。
大仙市観光物産協会と大仙市の食品製造・加工会社の「三吉フーズ」、宮古市の名物を製造・販売する会社が考案した。
18日は、3者を代表して観光物産協会のメンバーが大仙市役所を訪れ、老松博行市長に釜飯をPRした。
老松市長は「良い香りで、味も濃厚でおいしい」と太鼓判を押した。
大仙市と宮古市が友好交流都市協定を結んで5年。2011年の東日本大震災で、大仙市が宮古市の復興を支援したことがきっかけで交流が始まった。
「ともに商品を作りたい」
釜飯は震災で結ばれた絆が生んだ商品だ。
大仙市観光物産協会・鈴木直樹代表理事:
「三陸の海の香りが、カキのクリーミーな味を通して味わえると思う。あきたこまちの甘みもしっかりと出ている。宮古市とのコラボ商品ができた。カキの釜飯をたくさんの人に食べてほしい」
釜飯は、電子レンジで5分ほど温め、3分ほど蒸らすと完成する。
21日から大仙市の3つの道の駅のほか、JR大曲駅にある観光情報センターと岩手県で計3000個販売される予定。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。