津波などの大きな災害が発生した時に、スマートフォンの位置情報を使って避難した人の動きや道路状況を把握するシステムの実証実験が3月に岩手県釜石市で行われ、4月19日にその結果が報告されました。
19日はシステムを開発した会社の担当者が釜石市役所を訪れ、3月に行われた実証実験の結果を市の職員などに報告しました。
この「可視化システム KOMPRENO」はスマートフォンの位置情報だけを活用し、複数の人の流れをリアルタイムで見ることができます。
実証実験は3月3日に釜石市の津波避難訓練に合わせて行われ、約200人がシステムに対応したアプリを起動して訓練に参加しました。
この時、災害対策本部では、市内4つのエリアで避難する人の動きがモニターに表示され、消防や警察などがその様子を確認したということです。
Agoop取締役兼CTO 加藤有祐技術開発本部長
「地図上に表示されているこの場所も避難所が立ち上がったと表示されて、人の手を介することなく避難所を自動的に確認できる仕組みが今後の災害対応に必要」
釜石市は今後、実証実験の結果を市のホームページで公開し、小中学校の避難訓練など、防災教育への活用も検討しているということです。
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