生産量全国2位の牛乳(生乳)の消費拡大を目指し、栃木県は8月、「とちぎ☆夏ミルク」と銘打って、県庁舎のデコレーションや県職員参加型チャレンジなどに県を挙げて取り組む。県牛乳普及協会は前年に続き、県産牛乳の購入者に抽選で県産和牛などが当たるキャンペーンを実施する。
学校の長期休みで給食がなく牛乳の消費量が落ちる8月と12月を県独自の「県民牛乳消費拡大月間」と定めた2023年からの取り組み。
県職員参加型チャレンジ「パック・トゥ・ザ・マウンテン」は、県職員が8月31日までに飲用した牛乳パックを積み上げた高さで男体山(標高2486メートル)到達を目指す。一般的な1リットル牛乳パックの外寸は高さ23・5センチで、到達には約1万本を要する計算。飲み終えた牛乳パックを持参して枚数を数え、達成状況は随時、X(ツイッター)で発信するという。県畜産振興課の担当者は「畜産農家が苦境にある中、県職員としても目に見える形で応援する方法はないか考えた」と話す。
8月の毎週末(金曜夕方~月曜朝)には、県庁舎南側ガラス窓に内側から白、黒、黄、青の布を下げて大きなホルスタイン牛の顔をデザイン。本庁舎15階では8月1~31日、子ども向けクイズ「ミルクの謎を解き明かせ!」を設置、正解者に牛乳グッズを贈る。
普及協会のキャンペーンは一般購入者向けで、対象の牛乳を購入した金額(合算可)により、1000円コース(賞品は県産和牛ステーキ肉)、500円コース(乳製品詰め合わせ)などに応募し、抽選で賞品が当たる。対象の牛乳は、栃木3・6牛乳(栃木乳業)、明治おいしい牛乳(栃木明治牛乳)など。レシートを郵送、またはレシート画像をLINEに送信して応募する。応募は9月30日まで。【藤田祐子】
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