日本の民俗学者・柳田國男が書いた「遠野物語」にまつわる観光キャラクターを新たに生み出し、まちの活性化につなげることを目的とした有識者会議の初会合が、7月23日に岩手県遠野市で開かれました。

会議には市や観光協会、市内の民間企業で構成される「観光マネジメントボード遠野」のメンバーなど15人が出席しました。

このなかでは遠野市の観光客が震災発生時をピークに減少傾向にあり、2023年度も新型コロナ前の水準に戻っていないことが説明されました。

また、柳田國男が書いた「遠野物語」の影響を受けて観光に訪れる人も減少傾向にあることが報告されました。

23日の会議はその現状を打開するため、遠野市を代表する妖怪のキャラクターを作ろうと開かれたもので、出席者からは「悪役だが本当は良い性格というキャラクターはどうか」とか、「今と昔で遠野物語の捉え方が変化している点も検討する必要がある」などの声が出されました。

このほかにも「キャラクターは一般の人も自由に利用できる仕組みにすればいいのでは」との案も出されました。

観光マネジメントボード遠野 多田陽香事務局長
「遠野っていう場所があるんだ、そこに行ってみたいと思ってもらえるようなきっかけになるキャラクターになればいい」

この会議では10月からキャラクターの公募を始め、2025年3月に新しいキャラクターを発表する予定です。

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