暑い日が続き、夏バテ気味では…と感じた時に食べたくなるのが「ウナギ」。あす(24日)の土用の丑の日にあわせ5月末に閉店したウナギの老舗が期間限定で復活し、変わらぬ味を届ける。

きょう(23日)正午すぎ、山形市のウナギ料理店「染太」の厨房に香ばしい香りが広がっていた。
70年以上に渡り多くの人に愛されてきた染太は、店の前の道路の拡幅工事などを理由にことし5月末で店を閉じた。

(染太・佐藤憲一社長)
「体にしみついた動きはそのままだけど、感覚的にはフレッシュ」

閉店を悲しむ客の声が多く、今回、土用の丑の日にあわせ持ち帰りに限って、期間限定で店を開けた。
今回、器に使うのは、出前用に使っていた思い出の重箱、返す必要はない。

(染太・佐藤憲一社長)
「(Q.店で出していた入れ物を手放すのは?)わが子が旅立つようで。いいんじゃないの、ここでゴミになるよりはほかの場所で役立ててもらえば」

大切に使ってきた道具と、継ぎ足してきた秘伝のタレでつくるウナギは1カ月以上ぶりとはいえ変わらぬ味。
あすの予約はすでに60件近く入っているという。

(染太・佐藤憲一社長)
「お客の顔を見るとうれしい、喜んでもらえるのが一番。前と変わらずできるだけおいしいウナギを届けたいと思っているので、心を込めて作った」

(山辺町から)
「限定復活と知って、これはもう買わなきゃならないと思って来た。(Q.入れ物は?)返さなくていいと言われた。大事に使う。この暑さを乗り越えられそう」

ウナギはきょうから27日までと8月2日~5日までの限定販売で、前日までに電話で予約が必要。不在時は留守番電話で対応するという。

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