「白いダイヤ」とも呼ばれるウナギの稚魚・シラスウナギ。いま資源不足が深刻な状況です。
県外への販売も可能になり取引価格は過去最高
2024年の漁期での静岡県内の水揚げ量は2023年こそ上回ったものの、4年前の6割近くまで落ち込んでいて回復の兆しは見えていません。
また、不漁に加え漁業法の改正で県内から県外の養鰻業者にシラスウナギを販売できるようになった結果、取引価格も高騰。
2024年の最高値は1kgあたり250万円で、2023年の約1.5倍になり、浜名湖養魚組合によりますと、この取引価格は過去最高だということです。
安い中国産を購入する人が多く厳しい状況
浜名湖さんぼし養鰻・牧野元紀 養鰻場長:
シラスが高騰していることで在庫も少ないので、ウナギの単価自体も上がっている傾向にどうしてもなる
ウナギの養殖から加工販売までを行う「浜名湖さんぼし養鰻」で養鰻場長を務める牧野さん。
国産よりも安い中国産を買う人も多く、厳しい状況が続いていると言います。
浜名湖さんぼし養鰻・牧野元紀 養鰻場長:
国産のウナギを買っていただく人が減っている現状でなかなか養鰻業界では売りたくてもうまく売れない状況が続いていて、今年も去年よりさらにひどくなっていると聞いている
質の良いウナギで伝統を守りたい
ただ、こうした中でも質の良いウナギを提供し続けることで土用の丑の日の伝統を守り続けていきたいと意気込みます。
浜名湖さんぼし養鰻・牧野元紀 養鰻場長:
皆さんに食べていただくことで丑の日にウナギを食べる伝統も引き継がれていくので、熱中症とかもいま苦しい状況だと思うが、だからこそウナギを食べて元気になってもらいたいなという思いはあります
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