(菅井貴子気象予報士が解説)午後5時30分現在

◆記録的な大雨
 上川・留萌・空知地方に活発な雨雲がかかりました。
 降り始めからの雨量は旭川市江丹別で200ミリを超えたほか、
 記録的な大雨となった所が多くなりました。
 短時間で集中して雨が降りましたので、川の水位が上がり、
 雨竜川では昼前に氾濫が発生しました。
 午後6時半現在も、深川市、秩父別町、沼田町に洪水警報が発表されています。

◆雨の原因は…
 梅雨前線が北海道周辺に北上しています。
 昨日までの猛暑で、活動が活発で、低気圧も発生しやすい状態です。
 さらに、日本の南の台風3号から暖湿流が流れ込み、
 前線活動がさらに刺激されました。
 北海道では、大気の状態が非常に不安定になり、
 積乱雲が発達し、道北にかかりました。
 蒸し暑い空気の中、まるで熱帯地方のような雨の降り方となり、
 北海道では、珍しいことです。

◆今夜の雨
 道北の大雨のピークは峠を越えて、
 このあとは、十勝、釧路、根室地方で、雨が降りそうです。
 今夜は、大雨の心配はなく、日付が変わるころ、天気が回復するでしょう。
 ただ、これまでの雨で、地盤がゆるみ、川は増水していますので、
 油断をしないようにして下さい。

◆あす25日(木)の天気・気温
 回復して晴れる所が多いでしょう。
 道東は、午後は、大気の状態がやや不安定で、にわか雨の所がありそうです。
 道南は、夕方以降、雨が降るでしょう。
 日中の気温は、前日と同じぐらいで、
 帯広は30℃まで上がり、6日連続の真夏日となるでしょう。

◆台風3号
 大型で非常に強い台風3号で、沖縄地方は大荒れとなっています。
 今後は西の大陸に進み、28日(日)までには熱帯低気圧に変わる見込みですが、
 活発な雨雲と蒸し暑い空気の塊が、来週は北海道の上空に流れ込む可能性があります。
 来週は、雨の降り方が強まったり、厳しい暑さが戻ることもありますので、
 今後の予報に、一層の注意をして下さい。

◆札幌の10日間予報 25日(木)~8月3日(土) 
 大通公園ではビアガーデンも始まり、夏の楽しみが増える時期で、
 26日(金)夜は、豊平川で花火大会も予定されています。
 週末にかけて、天気の大きな崩れはなく、
 最高気温は30℃を下回り、しのぎやすい日が続くでしょう。
 来週は台風次第で、前半は、雨予報に変わる可能性もあり、後半は、台風から流れ込んだ
 蒸し暑い空気が流れ込み、連日30℃以上となりそうです。

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