元日の能登半島地震以降、能登を旅行したいがどこまで行けるのかわからないという人も多いのではないだろうか。そこで今回は能登半島の入り口・石川県羽咋市で、一般の観光客を受入れているスポットを巡り、夏の能登を楽しむ旅を紹介する。

いま行ける能登をめぐる旅を紹介

石川県羽咋市は能登半島の付け根に位置し、車で走行できる砂浜“千里浜なぎさドライブウェイ”や“気多大社”、“妙成寺”といった歴史ある神社仏閣も見どころだ。今回はそんな羽咋市の新たな魅力を探る旅を紹介する。

まずやってきたのは天然温泉が人気の宿泊施設「休暇村 能登千里浜」。全国に35か所の宿泊施設を展開する休暇村の石川県内で唯一の施設がこの能登千里浜だ。能登半島地震では施設にも従業員にも被害が無く、1月半ばから営業を続けている。

旅の拠点となる宿「休暇村 能登千里浜」
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スタッフの中西由希子さんに、まずは客室を案内してもらう。案内された部屋は和室と洋室をかけ合わせた和モダンをコンセプトにした一室。奥には畳のスペースがあり、小さな子供連れでも安心だ。宿の共用部分には大きなハンモックも備えられていて、こちらも利用客に人気だという。中西さんに羽咋市でおすすめの観光について尋ねると、最近は電動バイクで市内を巡るのが人気だと教えてくれた。

家族連れに人気の和洋室

羽咋観光の新定番…人気上昇中のレンタル電動バイク

早速、電動バイクのレンタルショップ「TABI-COLO」を訪ねた。ここでは電動バイクや電動三輪車トゥクトゥクを借りることができる。代表の葛西伸彦さんが2020年から始めた店で、現在は年間約400人が利用している。

トゥクトゥクは普通免許、電動バイクは原付免許があれば、ヘルメットやグローブなど必要な装備も含めて借りることができるため、人気が高まっているという。今回は電動バイクを借りて羽咋市内を巡ることにした。

電動バイクのレンタルショップ「TABI-COLO」

最初はうまく乗れるか心配だったという平井美優アナウンサーも、すぐにコツをつかんで乗りこなすことができた。電動バイクはバッテリー1個で約30km走行可能。千里浜なぎさドライブウェイを走ったり気多大社やコスモアイルなど市内の観光スポットを巡ることもできる。

電動バイクに乗る平井アナウンサー

町巡りの後は冷たいデザートでクールダウン

羽咋市内を電動バイクで走り、やってきたのは2023年10月にオープンした羽咋市の新グルメスポット「ラコルタジェラート」。ショーケースには色とりどりのジェラートが並んでいる。店主の鍋島ひとみさんは2022年に日本のジェラート職人が腕を競うコンテストで3位に輝いた実力を持つ。店では羽咋市とその周辺で取れた旬の果物や野菜を使ったジェラートづくりに力を入れている。形が不揃いであったり色づきが悪い農作物をジェラートにすることで、生産者にも消費者にも喜んでもらえるような店を目指しているという。

色鮮やかなジェラートが並ぶ店内

暑い夏に店主の鍋島さんが勧めるのが、ミルクを使わず果汁やシロップなどを凍らせて作ったソルベ。羽咋市の隣、宝達志水町で取れたイチゴのソルベをいただいた。糖度の高いイチゴを使っていて、しっかりとした甘みが感じられるが、後味はすっきりとしていて夏にぴったりの味わいだ。

イチゴのジェラートには一口サイズのおまけも

電動バイクで市内を巡った後は、宿に戻って自慢の天然温泉に浸かって汗を流す。ナトリウム塩化物泉で、疲労回復や皮膚病、冷え性に効能があるという。

宿自慢の天然温泉

ノドグロにアワビ…メイン料理ばかりの豪華夕食

夕食はノドグロにアワビなど豪華な海の幸が堪能できるコース。刺身の主役はノドグロとアワビ。肝醤油で食べるアワビは口にすると濃厚な磯の香りが広がる。このほか、ノドグロの塩焼きに生きたアワビをそのまま焼く陶板焼と、メイン料理ばかりの豪華さだ。

ノドグロとアワビを一度に味わえる豪華なコース

温泉や食事のほか、「休暇村 能登千里浜」には天文台もある。宿泊者は無料で日没後に星や月の観測を楽しむことができる。

「休暇村 能登千里浜」にある天文台

歴史的な神社仏閣などのほか、人気の宿に新たな移動ツール、冷たいスイーツと見どころが詰まった羽咋市。この夏は今行ける能登半島、羽咋市の新たな魅力を体験してみては。

(石川テレビ)

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