県内はきのう（25日）から記録的な大雨となった。新庄市では昨夜遅く、救助に向かっていたパトカーが流され、乗っていた警察官2人が安否不明となっている。救助を求めた男性も含め、少なくとも3人が行方不明。

きのう午後11時45分ごろ、新庄市本合海（もとあいかい）・福田山橋の近くで、救助要請を受け現場に向かっていたパトカーが流された。

（リポート）
「行方がわからなくなっていたパトカーが見つかった現場です。パトカーのほかにも白い乗用車3台も見つかりました。中にいた数人は救出されたということです」

流されたパトカーには、新庄警察署のいずれも20代の男性の巡査部長と巡査長の2人が乗っていて、巡査長が自ら「流された」と110番通報したという。
その後、2人の警察官とは連絡がとれず、警察に救助を要請していた男性も行方がわからなくなっているという。

（県警本部・鈴木邦夫本部長）
「7月25日午後11時23分ごろ、男性から『車が流されて道路から外れた場所に止まっている』という内容の110番通報があった。この男性も捜索中、現時点で安否不明」

警察は、男性も含め少なくとも3人が行方不明とみて、流されたパトカーの周辺を捜索している。

また舟形町では、きのう午後11時半ごろ住宅の裏山が崩れて住宅が倒壊し、中にいた80歳の女性が壊れた建物にはさまれ動けなくなった。
消防などが救助にあたり、女性はきょう午前6時すぎに無事救助された。腰や足首などに痛みはあるが、命に別条はないという。

降り続く大雨によって、午前8時ごろ、鮭川村を流れる鮭川でも氾濫が発生した。氾濫した場所は、戸沢村津谷地区の最上川との合流地点。

県内では現在も、酒田市・新庄市・鶴岡市・戸沢村に「緊急安全確保」が出されている。
引き続き川の増水や氾濫に最大級の警戒をしたい。

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