超人気バンド「Mr.Children(ミスター・チルドレン)」を愛してやまない店主が、こだわりたっぷりのカフェを島根・浜田市に開いた。これまで愛知県や神奈川県に店を構えていたが、2023年に浜田に移転オープンした。ミスチルファンも集う「聖地」だったカフェが、一体なぜ、浜田に場所を移したのか。熱烈なミスチルファンのカメラマンが調査した。

“ミスチル一色”のカフェを作るまで

ミスチルファンの店主が開店「COFFEE 未完」
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島根・浜田市に2023年11月にオープンした「COFFEE 未完」は、テイクアウトのみで営業するカフェだ。看板犬ならぬ“看板ブタ”の「ぼぶくん」が出迎えてくれる。

看板“ブタ”「ぼぶくん」と店主の村松夫妻

カフェを営むのは村松敦子さん。村松さんには、「ぼぶくん」と同じくらい愛しているものがあるという…。

COFFEE未完・村松敦子さん:
最初好きになったのは「Kind of Love」(ミスチルのセカンドアルバム)で、中学生の時に先輩から借りて、衝撃的で、こんな歌聴いたことないと思った。そこから“ドはまり”して、とにかく「Mr.Children」と書いてあるものを全部買うみたいな…。

ミスチル愛を語る村松敦子さん

村松さんは、人気バンド「Mr.Children」の大ファンなのだ。
ファン歴30年以上の村松さんが作り上げた店の中は「ミスチル」一色!CDやライブグッズはもちろん、チケットなどで作られた手作りのポスターに、メンバーが使用するギターの模型など、約100点以上の「ミスチル」グッズで飾り付けられている。店名の「未完」もミスチルの曲名から「拝借」したという。

店内に並ぶ「ミスチル」グッズの数々

COFFEE未完・村松敦子さん:
中学生の時からめちゃめちゃミスチルが好きで、ミスチルの曲の名前のお店をやりたかった。前に飼っていたネコにも「さくらいさん」の名前をつけていました。日常全部をミスチルにしたい…。

ファンにとって“かけがえのない場所”に

ミスチル愛が詰まった「未完」。実は場所を転々としてきました。

8年前に愛知県に初めて店を構えると、次第にミスチルファンの間で話題になった。近くでミスチルのライブがある日などは、1日100人以上が訪れ、10万円以上を売り上げることもあった。ファンが集い、語り合う「ミスチルファンの聖地」ともいえるスポットになった。

そんな愛知で5年間営業した後、神奈川に移転。そして2023年11月に島根・浜田市に移った。

ミスチルファンの「聖地」として愛される

愛知時代からの常連客に話を聞くと、「ライブの時には、ファンが飾って手作りのものとかも多かった。ライブと「未完」に行きたいという人ですごい数だった」と当時の様子を語る。

また「ミスチルを語り合える場所で、ミスチルファンにとって居心地が良いイベントとかも多く、街コンとかも企画されたりして、人とのつながりや世界が広がるのを感じていました」とファンにとってかけがえのない場所になっていったのが分かる。

2度の移転の理由は?

このように、多くのファンに愛されながら、なぜ2度の移転となったのか?その理由が…。

浜田市のフットサルチーム「ポルセイド浜田」

COFFEE未完・村松敦子さん:
浜田市のフットサルチームの監督を旦那さんがやっています。

村松さんが話すのは、浜田市に拠点を置くフットサルチーム「ポルセイド浜田」のこと。2023年のシーズンからチームの監督を務めるのが敦子さんの夫で、愛知県出身の村松祐樹さんだ。
フットサルの指導者として全国のチームを転々とする、夫・祐樹さんと一緒に「未完」も引っ越してきたのだ。チームの試合の時には会場に出店するなどして、愛知、神奈川と同じように浜田でも愛され始めている。

地元・浜田市内から訪れたお客さんも「(祐樹さんが)ポルセイド浜田の監督で来てくださったおかげで、『未完』が浜田に来てくださったので、年齢とかも関係なく、お客さんとかも超えた感じです」と、フットサルから生まれたご縁に感謝しているようだ。

ファン垂涎のグッズも…

COFFEE未完・村松敦子さん:
ミスチルファンはもちろん来てほしいですけど、地域の浜田の方、おじいちゃんおばあちゃんとかに来てほしいと思っています。

「未完」は、イートインができるように改装中で、今後はファン集めたイベントも開催したいと意気込んでいる。今は“未完”の状態だが、浜田で「新たなる道を行く」ミスチルファン、そして地元の人の「日常に彩りを加え」、「安らげる場所」を目指している。

(TSKさんいん中央テレビ)

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