福島県の猪苗代湖では4年前に起きた悲しい事故を繰り返さないために、新しいルールに基づく監視が強化されている。

航行区域の規制が始まって約1ヵ月経った。猪苗代湖では区域をしっかりと守りながらバイクやボートで楽しんでいる人の姿が見受けられる。
7月28日、週末で賑わう猪苗代湖の片隅では…「はい。じゃあ出まーす」
警察が目を光らせるのは、2024年7月から始まった「新たなルール」だ。

4年前の2020年9月6日、猪苗代湖ではボートに3人が巻き込まれ、当時8歳の男の子が亡くなった。
この事故をきっかけに、岸から300メートルほどの範囲でモーターボートやカヌーなどすべての船舶を対象とした法的な規制が開始。違反した場合は、30万円以下の罰金が科せられる。

「航路はあまり横切っちゃだめですからね。気を付けて!」
猪苗代警察署の小野英二警部補は「何か新しいブイができたなというのは分かっているんですけど、あれが何のブイか分からなかったという話も聞きますし、周知ができていないんだなというところですね」と話す。本格的な夏を迎え、増える利用者へのルールの浸透が課題だ。

船舶利用者は「今まで(規制前)だと結構浅いとこで乗ってたりっていうのもできたんですけど。毎年事故が多いので、自分自身も気を付けて乗っていきたいなと思いますね」と話す。

悲しい事故を繰り返さぬように。福島県や警察はホームページやチラシなどでも注意を呼びかけている。

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