いよいよ8月7日開幕する夏の甲子園。
岩手代表の花巻東は大会7日目の第4試合で佐賀代表の有田工業と滋賀代表の滋賀学園の勝者と対戦します。
2024年の花巻東は2023年の甲子園を経験している多彩な投手陣と高い機動力も加え夢舞台に臨みます。
夏の甲子園は2年連続12回目の出場となる花巻東。
夏の県大会決勝では粘る盛大附属を4対3で振り切り2024年も夢舞台の切符をつかみました。
2024年のチームの特徴と言えばまずは多彩な投手陣。
夏の県大会では5人の投手が登板し5試合でわずか6失点と抜群の安定感を見せました。
その中心は、ともに2023年の甲子園で3試合登板しチームをベスト8に導いた左の葛西陸と右の小松龍一という強力な2枚看板です。
夏の県大会では葛西が3試合を投げ2失点、小松は2試合を投げ1失点と安定した投球を見せチームの勝利に貢献しました。
2人は強い気持ちで再び甲子園のマウンドに上がります。
葛西陸投手(3年)
「去年は準々決勝で仙台育英に負けてしまって自分としても悔しかった。去年の3年生の成績を超えるためにも一戦一戦全力で戦っていきたい」
小松龍一投手(3年)
「甲子園ではチームを勝たせるピッチングで自分の役割を果たしていきたいと思う」
この2人に春の大会から急成長を遂げた田崎晴大なども加わり一気に層が厚くなりました。
佐々木洋監督も現在の投手陣について手応えを口にします。
佐々木洋監督
「投手陣の枚数が非常に多い。甲子園でも上位狙えるチームじゃないかなと思う」
また攻撃陣は得点力を高めるため例年以上に小技や機動力にも磨きをかけてきました。
夏の県大会5試合でチーム打率は3割5分6厘。
さらに17盗塁、18の送りバントと足を絡めた攻撃や堅実な攻めが光りました。
夏の県大会でチームトップタイの4盗塁を決めた簗田蒼汰はチームの走塁へのこだわりを明かします。
簗田蒼汰選手(3年)
「一つの塁で終わるのではなくて、ドンドン次の塁を狙うのは(チームの)共通認識」
同じく4盗塁の村上太一は甲子園でも自慢の足を披露します。
村上太一主将(3年)
「夢の舞台を夢の舞台で終わらせないように持ち味の脚力をいかして球場を沸かせるようなプレーがしたい」
そして打線の中軸には新戦力も台頭してきました。
大型ルーキー古城大翔です。
盛岡中央戦でホームランを放つなど打率4割3分6厘4打点と大活躍、決勝では4番を務めました。
古城は菊池雄星投手や大谷翔平選手が付けた「17」という特別な背番号を背負って甲子園に向かいます。
古城大翔選手(1年)
「偉大な方々がつけてきた番号で、自分もそういう方々に近づくためにこの甲子園でチャンスで1本打てるようなバッターになりたい」
10年ぶりに東北大会も制した花巻東。
層の厚い投手陣に足を絡めて攻める攻撃陣。狙うはただ一つです。
村上太一主将(3年)
「もちろん日本一を目標に一戦一戦戦っていきます」
「岩手から日本一」花巻東にとって12度目の夏の挑戦がついに始まります。
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