夏本番を迎えた北海道。
食の王国・北海道東部の十勝で暑い夏を乗り越える「北海道ごはん」を調べてきた。
十勝の絶品「ホエー豚」
今回、十勝のごはんを紹介してくれるのは、新井育子さん。
この記事の画像(13枚)「十勝のいろんな食材や加工品を本州の百貨店やスーパー、レストランに紹介する仕事をしているので、いろいろと詳しいと思います」(とかち機構 新井育子さん)
新井さんは、十勝のおいしいごはんを発掘しカタログ化して、北海道外にその魅力を発信している。
まず、新井さんがオススメするのは「乳酸菌で育ったイギリス生まれの絶品豚」。
絶品豚を求めて訪れたのは、大樹町の森の中。
突如、森の中に現われた小さなお店。
「ケンボローというイギリス原産の豚に、チーズを作る工程でできるチーズホエーを与えて育てるホエー豚」(源ファーム店長 大美浪ちえさん)
ホエー豚とは、乳酸菌たっぷりのホエーを食べて育ったブランド豚だ。
まずは、人気ナンバー1の豚丼で、そのおいしさを確認。
「すごくジューシーで、脂身があるんですけど、あっさりしていてくどさが全くない」(糸口真子フィールドキャスター)
おいしさの秘密は、豚に与えるホエー。
近くのチーズ工房から調達するホエーが、豚の脂身を柔らかく、甘みを強くするのだという。
さらに2024年、北海道の食のコンテストで選ばれた自家製の白カビ付きサラミも紹介された。
このサラミは、一度に作れるのはわずか200本。
20年かけて改良を重ねた末、ようやく納得のいく味に仕上がったという。
「この距離で良い香りがするんですよ。凝縮された旨味が噛むほどにほどけてくる感じ」(糸口フィールドキャスター)
農家チームが作るこだわり夏野菜
次に訪れたのは芽室町。
ここでは十勝の農家チームが作るこだわりの夏野菜が注目されている。
「畑の中に人がいますね。皆さん、同じTシャツを着ていますね?」(糸口フィールドキャスター)
十勝の19の農家が集結して設立した会社「なまら十勝野」のメンバー。
おいしい野菜を作るため、新しい野菜や土づくりの勉強会を共同で開き、日夜研究を重ねている。
「なまら十勝野」が作るこだわりの夏野菜。
まずは今が旬のスイートコーン「ゴールドラッシュ」。
「中のみずみずしさ、甘さが弾けてくるような」(糸口フィールドキャスター)
そして今、なまら十勝野が推す、すごい野菜が「越冬じゃがいも」だ。
「見た目は普通のじゃがいもなんですけど、去年収穫して冷蔵庫で貯蔵した越冬じゃがいも」(なまら十勝野 竹内敬太さん)
越冬じゃがいもは、冷蔵庫の中で1年間熟成させ糖度をあげた、究極のじゃがいも。
通常のじゃがいもより糖度が5度ほど高くなるのだという。
「冬から春にかけてだんだん味が深くなって、これからまださらに味が深くなっていきます」(なまら十勝野 竹内さん)
夏野菜を使ったレシピも
最後に、夏野菜のおいしい食べ方も。
なまら十勝野では農家ならではの野菜レシピをSNSで更新。
その中から夏にオススメの料理を紹介してもらった。
「越冬じゃがいもと夏野菜を使ったミネストローネを作りたいと思います」(なまら十勝野 竹内さん)
究極の越冬じゃがいものおいしさを最大限に引き出した逸品。
越冬じゃがいもは一緒に煮込まず、電子レンジで加熱。
先にお皿に盛り付けて、その上からスープをかけるのがポイントだという。
「せっかくのおいしいイモが溶けてしまうのは残念だと思って。イモをおいしく食べたいので」(竹内さん)
「じゃがいもがホクホクだ!おいしい。トマトスープの酸味とあいまって、じゃがいもがより甘く感じます」(糸口フィールドキャスター)
さらに、スイートコーンのヒゲを使った天ぷらも。
「髭っておいしくて、栄養価もすごい高い」
これが、なまら十勝野特製のとうきびの髭入り天ぷらだ。
「ちょっとスジっぽいのかなと思ったんですけど、全然そんなことない。サクッ、フワッというか、食感が今までにない感じです」(糸口フィールドキャスター)
今回発掘した大樹町のホエー豚と芽室町・なまら十勝野の野菜は、インターネットで購入可能だ。
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