岩手県大槌町が緊急避難場所に指定している神社の裏山が、避難先として十分に機能しない恐れがあるとして、4月21日、住民たちが避難場所を視察し町の担当者と意見交換を行いました。
21日、大槌町が上町地区の住民を対象に開いた意見交換会には約20人が集まり、はじめに緊急避難場所となっている小鎚神社の裏山を視察しました。
裏山にある避難場所へは傾斜がある急な階段を上る必要があり、階段を上った先の広場には現在、木が生い茂っていて人が入ることはできない状態です。
一方、広場に隣接する会社の敷地には十分な広さがあり、住民たちは敷地の一部が避難場所として利用できることなどを確認しました。
意見交換会では神社の境内から裏山へ続く避難道路を新たに整備することや緊急時は隣接する会社の敷地を通って避難することなどが提案されました。
上町地区の住民
「(避難場所に)行けない。かえって危険だと思う。安全に避難場所に行けるような避難道を作ってもらいたい」
町は整備費用などを精査したうえで改めて住民との意見交換会を開き避難場所の整備を進める方針です。
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