母親の「りん」(右)にしがみつく「もなか」(手前)=名古屋市千種区の東山動植物園で2024年8月9日午前10時50分、加藤沙波撮影

 東山動植物園(名古屋市千種区)で昨年10月に誕生したコアラの雄の赤ちゃんの命名式が同園であった。大勢のコアラファンらが見守る中、来園者による投票の結果「もなか」に決まった。兄の「だいふく」と同じあんこの入った和菓子にちなんだ愛称となった。

 赤ちゃんの名前は、飼育員が考えた四つの候補の中から来園者が7月に投票。5447票が集まり、もなかは4割を超える得票があった。

 命名式で担当飼育員の伊東英樹さんは「すくすくと大きく育っている。日中はお母さんにしがみついているけれど、夜間は好き放題遊んでいる」などとエピソードを語った。

 家族で訪れた、近くに住む中学3年の女子生徒(15)は「受験生なのであまり遊びに行けないけれど、母親とよくコアラを見に来る。かわいくて癒やしです」。大のコアラ好きという愛知県尾張旭市の会社員の女性(58)は「よく見ていると、コアラごとに顔も性格も違うことがわかる。もなか君の成長も楽しみだし、これからも見守っていきたい」と見つめていた。【加藤沙波】

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