15日の「終戦の日」。長野市で「戦争体験を聞く集い」が開かれ、旧満州(現在の中国東北部)からの逃避行の悲劇などに耳を傾けました。
「耐えがたきを耐え、忍び難きを忍び…」
この集いは今年で14回目。約30人の参加者は終戦時の玉音放送を聞いた後、戦争体験者などの話に耳を傾けました。
高野理恵子さん:
「一夜明ければ何人かの仲間たちが亡くなり日本人墓地に連れていかれる毎日です」
飯山市の高野理恵子さんは旧満州からの命がけの逃避行を経験した祖母・高子さんの手記を息子の晃太郎さんと読み上げました。
晃太郎さん:
「転々と収容所を追われ着るものも食べるものも無く、飢えと寒さと恐怖にさいなまれながら日本に帰る日を待ち望んでいました。秋までに、正月までに、春までには」
朗読を聞いた人は:
「戦争の悲惨さを知るきっかけになったので平和について考えて下の世代に伝えていけるようにしたいです」
高野晃太郎さん:
「戦争の辛さや平和の尊さをたくさんの人に知ってもらうことが大事だと思います」
終戦からきょうで79年。
かつての悲惨な出来事を忘れず平和への願いを新たにする一日です。
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