鹿児島市に本社を置く老舗百貨店の「山形屋」。約360億円にのぼる負債を抱え、事業再生の手続きに入った。大きな転換点を迎える中、2024年、宮崎山形屋に入社した新入社員を取材。お客さんに愛され続ける百貨店を目指し、笑顔で頑張っている。
2024年「事業再生ADR」が成立
経営再建を目指し、新たなスタートを切る山形屋。グループの一角をなす宮崎山形屋には2024年、2人の新入社員が入社した。毎日、売り場で、お客さんに接している。
鹿児島市に本社を置く老舗百貨店の山形屋は、大型商業施設の進出による競争の激化や、新型コロナウイルスの影響などが重なり、グループ17社の有利子負債があわせて約360億円に。
2023年12月、私的整理の一環である「事業再生ADR」の手続きを申請し、2024年5月に成立した。金融機関の支援を受けながら経営の立て直しを図っている。
幼い頃から山形屋の販売員に憧れ
2024年の宮崎山形屋の新入社員の1人、タオル売り場に配属された菊池真白さんは、幼い頃から山形屋の販売員に憧れていたと言う。
新入社員 菊池真白さん：
北海道物産展に来た時に、接客を見てとても明るい気持ちになって、私もこんな販売員になれたら良いなと思って憧れを持った。
お中元商戦のこの時期、菊池さんはお中元コーナーでさっそく戦力に。発送の受付をしていた。
新入社員 菊池真白さん：
まだまだわからないこともたくさんあるが、お客様と話してみると学ぶこともありますし、話を聞いていてとても楽しい。
2024年の新入社員は2023年より少ない2人。同期が少ない中で、職場の先輩ともコミュニケーションを取っている。
タオル売場販売リーダー 小野磨己斗さん：
よく話しかけてくれるので、私も楽しく会話できている。菊池さんは一緒に働いていて、真面目にメモも取って真剣に仕事に取り組んでくれるので、私も教えがいがある。もっと頑張ってほしいところは、計算がとても苦手なので、練習を一緒に頑張っていきたいと思う。
入社して間もない菊池さん。これからの宮崎山形屋を作っていってほしいと期待されているようだ。
「山形屋全体を盛り上げていきたい」
宮崎山形屋営業部 金丸信康第五課長：
まだ入社して日が浅いのでまだまだな部分はあるが、前向きに頑張っている。お客様から「菊池さんから買い物をしたい」と言っていただけるような笑顔あふれる販売員になってほしいと思う。
新入社員・菊池真白さん：
夢見ていた職場で働いてみて、とてもうれしい気持ちとやりがいのある仕事だなと思う。山形屋全体を盛り上げていきたいので、いろいろイベントなども開催したりして、お客様にもっと楽しんでいただけるような職場を作りたい。
百貨店の強みは「人」「菊池さんから買い物をしたい」とお客さんに言われる販売員を目指して、きょうも笑顔でお客さんを迎えている。
（テレビ宮崎）
鄭重声明：本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。
