全国的にコメが品薄となる中、産地直送の食材などを扱う通販サイト「食べチョク」では、8月のコメの販売金額(18日時点)が前年同期の4・2倍に増えた。7月の1・5倍よりも加速しており、サイトを運営するビビッドガーデン(東京)は特集ページを開設した。
運営会社が食べチョクに出品するコメの生産者に尋ねたところ、75%が「注文が増えた」と回答した。そのうち62%が「在庫が逼迫(ひっぱく)している」か「既にない」という。
農林水産省の統計によると、6月末時点の民間在庫量(速報値)は前年同期より約2割少ない。背景には2023年産米の高温障害の影響や消費回復があると考えられている。価格は上昇しており、少なくとも24年産米が本格的に出回るまで、こうした傾向は続きそうだ。
8日に開設された食べチョクの特集ページには、全国で生産されるコメ約3000品を掲載。味わいや栽培方法のこだわりなどを紹介している。運営会社の担当者は「毎日のように食べるからこそ、産直のこだわりのお米をより多くの方に楽しんでいただきたい」としている。【嶋田夕子】
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。