自民党総裁選に出馬する意向を固めた小泉進次郎元環境大臣。街の人は、どう見ているのでしょうか。

■進次郎氏出馬へ 街の人どう見る?

 記者が一斉にカメラを構えます。そのカメラを向けた先から姿を見せたのは小泉元環境大臣。会合に出席するため、自民党本部を訪れていました。

小泉進次郎元環境大臣
「(Q.総裁選への出馬意向について?)危ない、危ない、危ない」
「(Q.出馬意向の報道が出ていますが?)周辺の報道ですから、一つひとつお答えすることは控えさせていただきます」
「(Q.周りから出てほしいという声が上がっている?)ありがたいです」

 総裁選出馬について明言はせず。ただ、否定もしません。取材では、周辺の議員には意欲を伝えています。

 その高い人気は昔から。選挙の応援に行けば…。

小泉進次郎氏(当時29歳)
「徳島の皆さんこんにちは!こんなに集まってくれてほんまにうれしいけん!」

小泉進次郎氏(当時31歳)
「こっけんさみーなかいっぺーの人が集まってくれて、本当にありがとうございます」

 先月のANNの世論調査では「次の総理大臣として自民党の中で誰がいいか」との質問で、石破茂元幹事長に次いで小泉元環境大臣は2位に付けています。

40代男性
「すごく優秀だと思うので、ぜひ当選していただきたいですし、日本を若い若年層向けの政策を進めてもらえればうれしいなと期待」

20代男性
「古い制度から若くて結構、新しいルールとか取り入れているっていうので期待したいですね」

60代男性
「(Q.小泉進次郎さんにはどんな印象を持っていますか?)総裁選に出てくる方で、若い方なので期待しています。とにかく老害やめてほしいんで。仕事できる時って大体40代ですから、そこから先は経験とかそれは他の人がやればいいし、推進力には若さが必要」

50代女性
「若い方が出るのはいいと思います。年寄りの方は引退されてもいいのかなと。若い世代で子どもたちうちも孫がいっぱいいるけど、子どもたちが育ちやすい国になってくれればいいと思いますけど」

60代女性
「若い方の方が色々動いていただけるし、派閥とかにこだわらないで自分の意志で動ける人は若いということでいいかと思います」

 小泉元環境大臣は1981年4月生まれの43歳。引退した父・純一郎元総理の後を継いで初当選したのは28歳の時です。

 ちなみに祖父の純也氏も国会議員。曾祖父の又次郎氏も国会議員という国会議員一族の4代目です。

20代女性
「(Q.小泉進次郎さんの実績で思い当たることは?)実績…その…子育て、育休というところしかちょっと印象にない。若いからどうとか、年齢いっているからよりもやる気のある人にやっていただきたい」

60代女性
「(Q.環境大臣をやっていたが、その時の印象は?)いやー、あまり覚えてないですね」

60代男性
「(Q.(進次郎氏の)実績でいうと?)実績は全然、駄目だと思います。大臣をやっていた時もちんぷんかんぷんだし、ちゃんとブレーンを付けてきちっとやっていただいた方がいい」

 小泉元環境大臣は38歳の時に環境大臣として初入閣しています。メディアの前で発言する機会も多くありました。

小泉環境大臣(当時)
「今のままではいけないと思います。だからこそ日本は今のままではいけないと思っている。今のままでいいなんて
決して思っていないということは、もっと言っていかないといけないと思っている」

■進次郎氏 過去に“セクシー発言”も

 国連の温暖化対策サミットや関連イベント出席のためにアメリカを訪れた時です。

小泉環境大臣(当時)
「気候変動のような大きな問題は楽しく、クールでセクシーじゃないと」

 気候変動に取り組むには楽しくクールでセクシーに。その意図を問われると…。

小泉環境大臣(当時)
「(Q.『楽しく、クールでセクシー」の意味は?)それをどういう意味かと説明すること自体がセクシーじゃない」
「(Q.『セクシー』は会見で聞きなれない?)まあ、だからそれを説明すること自体がセクシーじゃないよね」
「(Q.なるほど、分かりました)分かると思いますよ」

 新型コロナウイルスの流行による外出自粛で、家庭ごみが増えた時はこんな提案もしていました。

小泉環境大臣(当時)
「ごみ収集に関わる方々への感謝や激励の言葉を書いていただいてごみ袋として使用してもらえれば、現場でごみを回収する作業員に大いに励みになると思います」

 環境大臣と兼任で原子力防災担当大臣も務めた小泉元環境大臣。就任直後に福島県を訪れています。

小泉環境大臣(当時)
「私のなかで30年後ということを考えた時に30年後の自分は何歳かなと、あの発災直後から考えていました。だからこそ私は健康でいられれば、その30年後の約束を守れるかどうかというそこの節目を私は見届けることができる可能性がある政治家だと思います」

 小泉元環境大臣は環境大臣になる前、32歳で復興大臣政務官になった時から被災地に関わり続けています。

政治部 森洋介記者
「小泉さんは震災後の安倍政権で復興政務官に任命されて以来、被災地支援を続けています。先月も福島県でサーフィンをするなど、知名度と発信力を生かして福島第一原発の処理水の安全性をアピールしていました。最近では業界の強い反発があるなかで、一般ドライバーが自家用車で客を運ぶライドシェアの解禁に道筋を付けるなど、規制改革の旗振り役でもあります」

 総裁選への出馬表明はまだしておらず、掲げる政策なども明らかにはされていません。

■“コバホーク”進次郎氏に言及

 いち早く立候補を表明した小林議員(49)は21日、岸田総理に直接報告。

出馬表明 自民党 小林鷹之議員
「(Q.総理からどんな言葉が?)『頑張れ』以上です」

 総裁選のライバル・小泉元環境大臣については…。
  
出馬表明 自民党 小林鷹之議員
「(Q.小泉元環境大臣も立候補に意欲?)先輩議員の胸を借りる気持ちで頑張っていきたい」

 コバホークこと小林鷹之議員は東大法学部から大蔵省の官僚。そして政治家とエリート街道を歩み、閣僚の経験もあります。年齢は進次郎氏より6歳上の49歳。186センチの長身です。

出馬表明 自民党 小林鷹之議員
「“コバホーク”ですから」
「(Q.身長186センチについて?)満員電車に乗っていると
後ろから押し出される時、ドアの所に額をぶつけたり少し恥ずかしい思いします」

■“コバホーク”中堅&若手が応援

 総裁選では「脱派閥」を掲げ、同じ40代の小泉元環境大臣と「世代交代」を担う形となります。

 出身派閥の垣根を超えて小林議員を応援する中堅若手議員が集まりました。

無派閥 熊田裕通衆院議員
「(Q.(この集まりは)派閥ではない?)派閥ではないですね、応援団。分かりやすく言うと応援団」

麻生派 山田賢司衆院議員
「派閥を頼っている人ほど、どこどこの親分に頭を下げに行ったとか飯を食いに行ったと言ってるけど、(推薦人が)20人集まらない状態。我々は別に料亭に黒塗り(の車)で乗り付けて行ってやらなくても、『よし!小林鷹之を応援しようじゃないか』と集まってきているところが違い」

 また、石破元幹事長は24日に地元の鳥取県内で出馬を表明する予定。河野デジタル大臣は26日に表明する方針です。

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