静岡市清水区の雨水ポンプ場で排水から発がん性があるとされる化学物質のPFOAが高濃度で検出された問題で、除去に向けた実証実験を重ねてきた山梨県の事業者が21日、実験の成功を発表しました。
清水区三保の化学工場では2013年まで発がん性があるとされるをPFOAを使用していて、隣接する雨水ポンプ場の排水からは最大で国の暫定目標値の約420倍のPFOAが検出され問題となっています。
こうした中、山梨県の事業者が「PFOAを除去する実証実験を行いたい」と静岡市に申し出て、2024年5月から実験を始めました。
そして21日に事業者が実験結果を発表し、薬剤を使う方法で現在は平均で82.1%の除去に成功していることを報告しました。大量の汚染水を低コストで処理できるということです。
ウォーターアリンテック・青山慧代表取締役:
基軸薬剤が確定したあと平均除去率は約82%となっており、目標として80%を超えたため、弊社としてこの実証実験、第1フェーズは成功と今回定義しました
結果を受け、事業者は静岡市を拠点にした事業展開などに関する協定を静岡市と結びました。
事業者は今後のPFOAの除去率を上げるため実証実験を続けていくということです。
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