2023年の猛暑の影響で延長された2024年の夏休み。
札幌市では2023年より5日、北海道帯広市では7日も長くなりました。
日中の子どもとの過ごし方について保護者に聞いてみると…
「少し遠くてもいろいろなところへ行き、飽きないようにしています。家だけだとつまらなくなっちゃうので、友だちを呼んでなんとかしています」(保護者)
「暑すぎて外遊びもちょっと外に出るのが怖いなって、中でクーラーがきいた部屋にいた方が安全な気がした」(保護者)
「子どもの相手をしないといけなくて、何をしていても見てほしいってついてくるので、自分の時間が取れない」(保護者)
夏休みだからこそ子どもに体験や思い出作りをさせてあげたい…
その一方で、保護者の負担感が増える傾向があるようです。
北海道北広島市にある児童活動センター「さとっぴー」。
子どもが自由に訪れて、遊んだり勉強したりして過ごせる施設です。
「子どもたちが好きなダンスをしたり、卓球をしたり、あとは別室で学習したり、本を読んだり、静かな活動ができる部屋もあります。それぞれが自由にここで過ごしています」(さとっぴー 木幡夕希センター長)
もとは銀行だった建物を地域のために活用できないかと、北広島市が借り受けて改修。
地域の子どもたちが安心して過ごせる学校でも家庭でもない「第三の居場所」としてオープンしました。
利用登録などはいらず、18歳未満なら誰でも無料。
就学前の子どもも保護者と一緒に利用することができます。
「室内で遊べる場所が全然なくて、ちょっと気になって来てみました。
大きい子と関わる機会があまりないので、本人も楽しそう」(3歳児のママ)
夏休みに入り、連日朝からここで過ごすのを楽しみにしている子どもたちが続々と訪れます。
「楽しいし、家にいても何もすることがないから」(5年生)
「ほぼ毎日来ています。コマをしたり漫画を読んだりします」(6年生)
「ここで一番楽しいのは卓球。家ではそこまでスペース使って遊べないけど、ここだったらたくさん場所を使っていろいろできるから楽しい」(4年生)
担当スタッフは3人常駐しています。
子どもたちそれぞれのやりたいことに寄り添います。
子どもたちはここに来て友達と遊ぶだけではなく、スタッフと会話するのも楽しみの一つです。
「悩んでいるときとかに話を聞いてくれるから、すごく安心して話せます」(5年生)
「まずここに来た時に、元気そうな顔をしているか、声は明るいかというのを気にして接している」(木幡センター長)
開設から1年、多様化する環境の中で、様々な体験を通して子どもたちの興味関心を広げる場の必要性を感じているといいます。
「学校、家庭、それ以外の大人とかかわる場所というのは、子どもたちにとって貴重な場所だと思う。自分の目標や夢を見つけるため、いろいろな体験を通して自己肯定感や目標を見つけることにつながっていけたら」(木幡センター長)
地域の人に見守られ、人とつながって過ごす夏休み。
保護者のみなさんは、子どもたちが一回り大きくなった姿を見られるかもしれません。
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