兵庫県の神戸どうぶつ王国で目撃されたのは、2匹並んで毛づくろいをするアメリカビーバーです。

後ろ足を使って器用に顔の辺りをぽりぽり、お次はおなかの辺りをぽりぽり、まるで体を洗うおじさんのようなしぐさです。

どういったタイミングでこのしぐさが見られるのかというと…プールに入る前。
しかも一度だけでなく、1日に何度も見られるといいます。

神戸どうぶつ王国 飼育スタッフ・神代哲さん:
プールに入る前には必ず、ああいった行動がうちでは見られる。(プールから)上がって寝て起きたら、またそれを繰り返してっていうので、2回3回くらいは1日で見られる。

一体どんな意味があるのでしょうか。
実は、ただ毛づくろいをしているわけではないんです。

飼育スタッフの神代さんによると、「お尻のあたりに油やにおいを出す器官があると言われていて、その油を前足に塗って体全体の毛になじますことで、油が水をはじいて皮膚の中までぬれないようにしている」ということで、油を塗って水をはじくことで、体がぬれて体温が下がるのを防いでいるということです。

おなかから顔、そして左の前足に、右の前足。
届きにくい背中まで、しっかりと塗りたくります。

飼育員によると、ビーバーのコミュニケーションの一環でもあり、長い時には8分ほど続けているということです。

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