酷暑の中にも、遠くに秋の足音が聞こえ始めるこの時期。サンダルに代わる女性の足元のおしゃれに重宝するのが、涼しげで軽やかながら秋の装いにもはまるパンプスだ。靴の専門店で、流行を聞いた。 (神谷慶)  「高さ2センチ以下のローヒールが人気です。歩きやすく、高めのヒールより『こなれ感』がありながらも、スニーカーより大人っぽくて履くシーンを選びません」。「ABC-MART GRAND STAGEラゾーナ川崎店」(川崎市幸区)のレディース商品担当、矢野なぎささん(33)は説明する。

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 幅広い年代に似合う売れ筋のオリジナル商品と、履きこなすためのこつを聞いた。1足目は「メリージェーン」と呼ばれる、ローヒールでストラップが付いたデザイン。つま先が四角く上品な印象の「スクエアトゥ」は近年のトレンドだ。季節感ある茶のパンツに合わせ、アクセントの二重のストラップをのぞかせた=写真<1>。「甲の素肌から靴先の形までを外から見えるようにすることで、フェミニンかつスタイリッシュな印象を演出できます」(矢野さん)

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 甲を深く覆うローファーデザインのパンプスも近年、人気だという。シアー素材のカーキのシャツ、黒のタイトスカートという大人っぽい服装に、無地のソックスを合わせてカジュアルな「外し」に。靴に使われている色に近い白を選んで、統一感と抜け感を出した=同<2>。ビット(甲の飾り金具)は細めの作りだと、キレイめ感が増す。

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 残暑厳しい中、特に注目を集めているのが通気性に優れたニット素材のパンプス。デザインはローファーとメリージェーンがあり、ベージュ、バーガンディー、深みのあるグリーンなど秋らしい色味がそろう=同<3>。片足がバナナ1本とほぼ同じ約120グラムという軽さで、洗濯機で丸洗いもできるという。  今回紹介した商品はいずれも1足5千円前後。「デザイン、装飾、色、素材が多彩で、細部の違いで今っぽさや自分のイメージを表現できるのが魅力。季節の変わり目に取り入れてみてください」(矢野さん)


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