8月26日は「火山防災の日」。これは1911年の8月26日に浅間山で日本初の火山観測所が設置されたことから、活火山対策に関心や理解を深めてもらおうと「今年から」制定された。
<福島県に5つの活火山>
福島県内には、吾妻山・燧ケ岳・安達太良山・磐梯山・沼沢の5つの火山がある。その中でも噴火の前兆を捉え噴火警報等を発表するために24時間体制で監視している「常時観測火山」が、吾妻山・安達太良山・磐梯山の3つとなる。県内各地ごく身近な所に活火山がある。
<火山防災の日>
火山防災の日にちなんで東京で行われたイベント。タレントで登山愛好家・釈由美子さんなどによるトークセッションなどが行われ、「火山防災の日」をPRした。
一方、その認知度には、まだまだ課題がありそうだ。
<吾妻山では>
2023年約2万8000人の観光客が訪れた吾妻山。標高1600メートルに位置する浄土平で登山客に火山防災の日について聞いてみると…。
「今聞いてそうなんだということで、今後もちょっと気を付けながら登ってみようという気になりましたね」「(今後は)ちょっと我に返りますよね。行くときにもう一回そういう山かどうか、過去に噴火歴があるかどうかとか見たり調べたりとか」という答えが返ってきた。
噴火が想定される大穴火口から1.5キロ圏内に位置する浄土平。噴火が起きた際には、大きな噴石が飛散するおそれがある。
<レストハウスが緊急シェルターに>
福島テレビ・丹治響貴記者:「きょうも観光客で賑わう浄土平です。活火山である吾妻山が噴火した際には、こちらの建物やレストハウスが緊急のシェルターとして機能します」
避難所の1つ浄土平レストハウス。ピーク時には1日に約6000人に上る観光客を噴石などから守るため対策を進めている。
福島県浄土平レストハウスの渡辺正幸さんは「ガラス部分については、有事の際にはシャッターをおろすというオペレーションになっていますので」という。
建物の屋根などを頑丈にしただけでなく、施設内にはヘルメットやマスクを常備しているが、「火山防災の日」がさらなる備えにつながることを期待している。
渡辺さんは「吾妻山が活火山であることを心に留めていただいて、そのうえで動いていただけたらいいと思う」と話した。
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