生活の困窮や不登校など様々な背景で十分な教育を受けられなかった人たちが集まりました。宮崎市に県内初の公立夜間中学校が開校。22日夜、入学式が行われました。
4月に開校した「宮崎市立ひなた中学校」には、10代から70代の17人が入学しました。
式では、渡会洋一校長が「学びたいという強い思いが尊重され、日々学ぶことの喜びを感じられるような環境づくりを大事にしていきたい」と挨拶したあと、新入生を代表して川尻元さんと長友リリベス・メンドサさんが誓いの言葉を述べました。
(新入生代表 川尻元さん)
「ひなた中学校での生活を通して、私と似たような経験をした人たちに一度失敗したとしてもあきらめてほしくないというメッセージを伝えられるような生徒になりたいと思います。」
(新入生代表 長友リリベス・メンドサさん)
「私は学校は小学校までです。小さいときは働いていました。ひなた中学校ではなんでも勉強したいです」
(アフガニスタン出身の新入生)
「私はアフガニスタンで中学校と高校1年生まで勉強した。でも日本に来たから日本語を勉強して、中学校を終わって高校に入る。」
(60歳の新入生)
「今年で還暦というのもあって中学校の頃まともに勉強をした記憶が全然ない。勉強できる環境があるなら頑張ろうと思った。」
ひなた中学校では、義務教育の中学校3年間で学ぶ全ての教科の授業が行われます。授業は、平日の午後5時25分から午後9時までで、23日から始まります。
夜間中学校については、全国で設置が進んでいてる国が全ての都道府県に少なくとも1校は設置するよう推進していて、今年4月時点で、23都道府県53校が設置されています。
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