日本古来の製鉄法「たたら製鉄」が盛んだった島根県奥出雲町で、「鉄分多め」の新スイーツが人気を集めている。
白いソフトクリームの上に真っ黒な点々。かかっているのは食用鉄粉。その名も「鉄粉入りたたらソフト」(400円)。器の底には鉄をイメージしたブドウゼリーが入っている。
奥出雲町八川の道の駅「奥出雲おろちループ」(藤原紘子駅長)で4月から販売しており、1日60個以上が売れることもあるという。真っ黒な鉄粉が目を引くが、鉄粉自体は少し甘みがある程度で癖はない。鉄分が補えるとあって女性に人気だとか。
金物の街として知られる新潟・燕三条地域の会社から食用鉄粉を仕入れている。藤原駅長(40)が新潟県出身という縁から、この「鉄の街」コラボが実現。藤原駅長は「暑さはまだまだ厳しい。たたらソフトで鉄分補給して乗り切って欲しい」と話す。
ほかにも鉄粉を混ぜあわせた「鉄入りクラフトコーラ」(300円)も販売。カルダモンやシナモンなど6種の香辛料を使用したシロップを炭酸で割ったクラフトコーラでスパイシーだ。
近くを走るJR木次線には全国的にも珍しい3段式スイッチバックがある。店内には同線の150分の1のジオラマやJR西日本グッズのコーナーもある。熱心な鉄道ファンは「『鉄分』が高い」と言われることがあるが、まさに「鉄分」が豊富な道の駅となっている。
問い合わせは道の駅「奥出雲おろちループ」(0854・52・3111)。(杉田基)
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