天草市にある『轟の滝』周辺で川遊びをした人たちが相次いで嘔吐や下痢などの体調不良を訴えた問題で、熊本県は8月27日に「河川と患者の便からノロウイルスが検出された」と発表した。

轟の滝や患者の便からノロウイルス

この問題は天草市天草町にある轟の滝周辺で8月12日以降に、水遊びをしていた人たちが嘔吐や下痢などの体調不良を相次いで訴えているものだ。

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医療機関を受診し、保健所に報告のあった人の数は8月27日午前10時時点で延べ124人に上っている。また、医療機関を通さず、直接保健所に連絡をした人は93人だが、これは医療機関を受診した人の数と重複している可能性があるという。

熊本県では8月19日と23日の2回に分けて、滝つぼやその周辺で水を採取し、水質やウイルス、細菌の有無について検査。その結果、滝つぼなどから『ノロウイルスGⅡ』が検出されたということだ。

また、一部の患者の便からも『ノロウイルスGⅡ』や病原性大腸菌などが検出された。この結果を受け、熊本県は「川の水と体調不良の関連性は高いと疑われるが、遺伝子の型が違うため、きょうの段階では原因の特定には至らない」としている。

引き続き轟の滝周辺での水遊び控えて

その上で、「今後も水質検査を続け、雨が降っていなかったことなど、天候の影響も含めて調査を継続する」としている。

熊本県では、引き続き轟の滝周辺では水遊びを控え、症状や不安を抱える人は医療機関や保健所に相談するよう呼び掛けている。

(テレビ熊本)

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