愛媛県松山市の公園で8月、無残な姿で死んだり傷つけられたりしたネコが相次いで見つかりました。何者かによる虐待の可能性があるとみられています。

青木稜悟記者:
「遊歩道からすぐ近くの水路で撲殺されたネコの死骸が見つかったということです」

小高い丘に緑あふれる市民の憩いの場「松山総合公園」。8月3日に公園内の遊歩道近くの水路で死んだネコが見つかりました。

発見者によりますと、ネコは顔の形がわからなくなるほど殴られていたようでした。
この公園で地域ネコを管理している「公園の猫支援の会」のメンバーは憤りを隠せません。

公園の猫支援の会・山本幹子さん:
「どうしてそういう考えが浮かぶのか聞いてみたいですね。かわいそうとしか言いようがない。すみません、ちょっと泣けてくるから」

この公園は日頃から地域ネコや放し飼いのネコが多く、8月27日にも別のネコが無残な姿で死んでいるのが見つかっています。

山本幹子さん:
「最後のあごちゃん(ネコの名前)が死んだのがここなんですよ」

死んだネコは口に木の枝が突っ込まれた状態だったといいます。

山本幹子さん:
「そういう死に方はしてほしくなかったかな」

このほか8月中旬には、ヒモで木にくくられたとみられるネコも。首を絞めたような感じで、血のにじんだヒモが巻き付いたままだったということです。このネコは市内の保護猫団体「Sakura Cat」に保護されていて、人懐っこい姿を見せています。

山本幹子さん:
「もう相当うれしいですね。こうやって保護してあげないと、また寄って行ってなったら大変ですから、保護してもらって良かったです」

実は保護されたネコと水路で死んでいたネコは、公園近くの寺で住職がエサをやっていた飼いネコだったといいます。

宝塔寺・平地樞亨住職:
「山本さんの方から電話をいただきましてね、びっくりしましてね、特徴聞いたらどうも1匹はうちのかなと。(犯人は)自分の身になったらどうかなということを気付くべきでしょうな。残念ですよね」

今回の被害を受け、松山市は公園内に監視カメラや動物を虐待しないよう呼びかけるポスターを設置。住職も8月末に松山東警察署に被害届を出していて、警察が捜査しています。

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