体重や生活習慣記録して商品応募
福島県は、健康づくりを習慣化するスマートフォンのアプリ「ふくしま健民アプリ」(健民アプリ)を活用したキャンペーン「ふくしま測って健康チャレンジ」を実施する。「体重」「歩数」「食事時間」を記録した回数に応じて賞品の抽選に応募できるキャンペーンで、昨年度に続き2回目。今回から「喫煙本数」を記録する機能を追加し、禁煙にチャレンジしたい人のサポートを強化する。6日からエントリーを受け付ける。【木村健二】
健民アプリは2016年6月にリリースされ、今年7月末時点のダウンロード数は8万5000件。一定数のポイントを集めると、「ふくしま健民カード」が発行され、協力店で示すと割引などの特典を受けられるほか、さまざまなキャンペーンが展開されている。
昨年度の「ふくしま測って健康チャレンジ」には1万1515人が参加した。今回は10月、12月、来年2月の3期に分けて実施。期ごとに県産牛肉や宿泊券などの賞品が抽選で当たり、各期で200人に当たる500円分のデジタルクーポンを用意した。
禁煙応援企画として、期間中、10日以上にわたり喫煙本数を記録して、たばこ代を節約した人を対象に「たばこ節約したで賞」を設けた。応募者は抽選で県産食品が当たる。
22年の国民生活基礎調査で、福島県の一般成人(20歳以上)の喫煙率は男性が33・2%で全国ワースト1位、女性が10・5%で同2位、男女計が21・4%で同1位。県の第3次健康ふくしま21計画(計画期間24~35年度)は30年度の喫煙率について、男性が19%以下、女性が5・4%以下に引き下げる目標を掲げている。
県の本田あゆみ・健康づくり推進課長は「キャンペーンをきっかけにして禁煙にチャレンジしていただきたい。より多くの人に参加してほしい」と話している。
また、福島県は喫煙率だけではなくメタボリックシンドローム該当者や食塩摂取量なども全国ワーストクラスに位置している。同計画は「生活習慣病で亡くなる方を減らすためには、これらのリスク要因となる指標の改善が喫緊の課題」とし、重点スローガンとして「みんなでチャレンジ! 減塩・禁煙・脱肥満」を掲げている。県は重点スローガンのテキストタイプとイラストタイプのロゴデザインを新たに作った。
イラストは、「減塩」が計量スプーンに半分の塩を、「禁煙」がたばこに禁止マークを、「脱肥満」が肥満にメジャーを巻く意味をそれぞれ表現し、県の復興シンボルキャラクター「キビタン」を添えた。ロゴのデータは同課のホームページから自由にダウンロードできる。
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