秋田県横手市で収穫された白ワイン用のブドウが5日、山梨の醸造所に出荷された。夏場の雨で生育が心配されたが、ワインづくりに適した甘いブドウに仕上がった。
かごに並ぶのは「ケルナー」や「リースリング」など白ワイン用のブドウ。辺りが甘い香りに包まれる。
横手市大森町の生産組合は、大手ワインメーカー「メルシャン」と契約していて、5戸の農家がワイン用のブドウを栽培している。
2024年は夏場の雨の影響で、一時実が傷むなどした。大森ワインぶどう生産組合の讃岐孝夫組合長によると、長雨と梅雨時期の湿度が原因だという。それでもその後は天気に恵まれ、糖度も上がって甘くて大変良いブドウに仕上がった。
5日は今シーズン初めての出荷の日。約6トンのブドウをトラックに積み込み、関係者が出発式を行った。
讃岐組合長は「大森産ブドウのワインとして戻ってくる。大変おいしくできると思っているので、たくさん飲んでほしい」とワインの仕上がりに自信をのぞかせた。
組合では今シーズン、20トンのブドウを山梨の醸造所に出荷する予定で、ワインは2025年5月以降に販売される。
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