LRTをテーマにしたオムニバスアルバムのポスターを手にする横須賀さん=2024年9月5日午後7時27分

 JR宇都宮駅東口と栃木県芳賀町を結ぶ次世代型路面電車(LRT)の開業1周年を機に、宇都宮市ゆかりのミュージシャン17組がLRTをテーマに制作した楽曲をまとめたオムニバスアルバム「BEAT CLUB ALL STARS 5~Let’s Ride Together~」が発売された。企画した横須賀電機商会社長の横須賀完二さん(62)は「LRTからインスピレーションを受けた多彩な楽曲がそろっているので、利用者らにぜひ聴いてほしい」と話している。【松沢真美】

 横須賀さんはレコーディングスタジオ「BEAT CLUB STUDIO」(同市東塙田1)を運営している。2003年、同スタジオからインディーズレーベル「Yotsuba Records」を立ち上げ、地元で活動するミュージシャンの楽曲を世界へ発信している。

 今回のアルバムは65枚目の制作で、複数のミュージシャンが参加するオムニバス作品としては5作目。4作目の「日光和楽踊り」に続き、地元の文化や特色を音楽で表現する第2弾として、LRTをテーマに企画した。

 アルバムは、ジャズやインストルメンタル、ポップスなどバラエティーに富んだ曲で、日常生活におけるLRTや未来への期待などを表現している。

 昨年、長年親交のあるミュージシャンたちに声をかけたところ、次々と賛同者が集まり、予想以上の17組が参加。

 市出身のブルースギタリスト、菊田俊介さんをはじめジャズプレーヤーたちのカルテットなどさまざまなジャンルのアーティストたちが楽曲を提供した。企業CMの楽曲も手がけるギタリストの田部井とおるさんは、LRTのチャイム音を取り入れたアップテンポな楽曲を提供し「曲の最後は終点停留場のチャイム音から。実際に乗ってみて聴いてもらえれば」と制作秘話も。

 横須賀さんはギタリストだが、今回はプロデュースに専念した。アルバム表紙には、LRTが走る鬼怒川橋梁(きょうりょう)が印象的な写真を使用、タイトルは頭文字が「LRT」になるようにと考えた。「LRTは揺れないので車内でライブ演奏もできたら」と夢が広がっている。

 CDアルバムは定価1800円(税込み1980円)。CD販売店、オンラインショップなどで販売している。

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