バンコクで開かれた性的少数者(LGBTQなど)の権利や自由を訴える「プライドパレード」の様子=2024年6月1日、AP

 タイ官報は24日、ワチラロンコン国王が同性婚を認める法案を承認したと発表した。来年1月に施行される。同性婚の法制化は東南アジアでは初めてで、アジアでは、台湾、ネパールに次いで3例目。

 新しい法律下では、性別に関係なく結婚が認められる。そのため、これまで婚姻に関する法律が用いてきた「男性」「女性」を「個人」とし、「夫婦」を「カップル」と記す。結婚したカップルは、子どもの養子縁組や、財産相続などの権利が認められる。

バンコクで開かれた性的少数者(LGBTQなど)の権利や自由を訴える「プライドパレード」の様子=2024年6月1日、AP

 タイでは過去にも同性婚に関する法案が提出されたが、政局の混乱などで頓挫してきた。しかし、今年3月に下院で、6月には上院で可決され、施行に向けて国王の承認を待つのみとなっていた。

 法案を推進してきたタイの性的少数者(LGBTQなど)の団体は「愛は勝つ」とソーシャルメディアに投稿し、歓迎した。タイメディアによると、こうした団体は、法が施行される1月に1000人規模の同性間の合同結婚式を主催する予定だという。【バンコク石山絵歩】

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