医師免許がないのに介護施設の利用者にメスを入れるなどの“手術”をしていたとして、介護施設の経営者が起訴された事件。
施設の関係者たちが「“手術”は何度もあった」と驚きの実態を証言しました。
これは施設の中で行われたという違法な“手術”の様子が映った動画です。
【中村被告とみられる音声】「外科は嫌いやけど上手やろ。中にガーゼ放りこまんと、ほかの組織痛めたら」
男性の足の付け根の皮膚を医療用のハサミで切っています。
■中村被告は、職員や利用者には「無実だ」と話している
関係者によると“手術”をしているのは医師免許を持っていない介護施設の経営者の女です。
会社役員の中村眞美被告(61)は今月13日、医師法違反の罪で起訴されました。
中村被告は去年12月、大阪府岬町の介護施設の「小規模多機能型ホームひらり」をデイサービスなどで利用していた70代男性の足の付け根にできた床ずれを医療用のハサミで切除したなどの罪に問われています。
男性は死亡したということですが死因は明らかになっていません。
警察は中村被告の認否を明らかにしていません。
現在も施設に出勤している中村被告は、職員や利用者には「無実だ」と話しているということです。
しかし、複数の関係者が施設で行われていた驚きの実態を証言しました。
■「麻酔なし」の”手術”も
【施設の関係者Aさん】「普通にやってたので手慣れた感じは受けた」
【記者】「何回ぐらい見たことあります?」
【施設の関係者Aさん】「2、3回じゃないですか」
【施設の関係者Bさん】「医療行為は、他に2人は絶対やってるなっていうのは、その人ら(発覚した被害者)以外に」
関係者によると、少なくとも5年前から何度も、無免許で“手術”を行っていて、「麻酔なし」のこともあったといいます。
中村被告は以前、近隣の病院で看護師をしていたため、医療に関する知識はあったとみられます。
■「自分がこうって思ったら、何も聞かないので」と関係者
(Q:病院には連れて行かない?)
【施設の関係者Cさん】「みんな病院に連れていかなあかんっていうのは言ってます。でも(被告に)『連れて行かんでいい』って言われたら、連れていけない」
【施設の関係者Bさん】「自分に自信あるんでしょうね。人の言うこととか、自分がこうって思ったら、何も聞かないので」
介護施設という閉鎖的な環境でおきた高齢者に対する危険極まりない行為。
多くの目撃者もいる中で被害は防げなかったのでしょうか。
(関西テレビ「newsランナー」 2024年9月25日放送)
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