診療を休止するのは、武蔵野市の「吉祥寺南病院」です。

この病院は125床あり、武蔵野市のほか、三鷹市や小金井市など6市を含む医療圏の患者を主に診ていて、
▽入院患者を24時間態勢で受け入れる「2次救急医療機関」のほか
▽災害時に地域の中等症の患者などを治療する「災害拠点連携病院」に指定されていました。

しかし病棟が築54年と老朽化し、建て替えを検討したものの、コロナによる経営への影響や、建築資材の高騰などのため断念せざるをえなくなり、9月いっぱいで診療を休止すると決めました。

病院を運営する医療法人は、診療休止を当面1年とし、その間に病床を引き継ぐほかの法人を探すとしています。

診療休止によって、地域の「災害拠点連携病院」が減る中、都は「災害による傷病者の治療に影響が出ないよう、診療休止に伴い、どういう影響が出るか医療圏内で精査して対応を考えたい」としています。

近隣の利用者は

病院の近くに住み、10年ほど前から通院してきたという70代の女性は「知り合いや家族にも、この病院に救急搬送された人はいて、すぐ到着できる救急の受け入れ先がなくなるのは心配です」と話していました。

また、80代の男性は「設備が整っている病院が無くなってしまうのは不便ですが、いろいろな事情もあるかと思うので、しかたないかなと思います」と話していました。

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