帝国データバンクが国内の主な食品メーカー195社を対象に行った調査によりますと、10月に値上げされる食品は2911品目となり、2800品目余りだった4月を超えて、ことしに入り最も多くなりました。

品目別では、飲料水やお茶などのペットボトル入りの飲料を中心とした「酒類・飲料」が1362品目と最も多く、全体の半数近くを占めました。次いでハムやソーセージなどの「加工食品」が673品目となったほか、チョコレート関連の商品をはじめとする「菓子」は237品目に上りました。

調査した会社によりますと、値上げの背景には、異常気象などによる原材料高に加えて、全国的な人手不足に伴う物流費や人件費の上昇などがあるということです。

一方で、年内に値上げしたり値上げを予定していたりする食品は、現時点で去年の4割程度となる見通しです。

調査した会社は「消費者の間で、値上げで買い控えをしたり低い価格帯の商品を求めたりする動きが見られることから、メーカーの間では価格を据え置いて量を減らすなど、価格の引き上げに慎重な姿勢もみられる」としています。

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