新米が出回り始めたとはいえ品薄が続くコメ=2024年9月4日、宇田川恵撮影

 保険無料相談サービス「グッドカミング」(大阪市)は30日、コメの入手状況についてアンケート結果を公表した。2024年産の新米が店頭に並び始め、品薄状態もようやく緩和してきたものの、価格が高いことから買い控えている人も多いようだ。

 23年産米の生育不良で供給量が減少する一方、訪日外国人の急増などで外食産業を中心に消費量が回復し、今年8月以降、コメの流通量が不足。最近、市場に出回り始めた新米も昨年より大幅に高騰している。

 同社が9月11、12の両日、国内在住の400人を対象に行ったインターネット調査によると、コメを「買えていない」と答えたのは13・5%。「買えなかったが、今は買えている」(17・5%)を合わせると、3割超の人がコメを買えない経験をしていた。

 地域別では、関東は16・9%、近畿では15・4%が9月中旬の時点でも「買えていない」と回答した。

 また、新米を購入するかどうか尋ねたところ、「高くなっているが、必要なので買う」が42・5%と最多だった。一方で「高くなりすぎていて買いづらい」(22・3%)、「価格が落ち着いたら買おうと思う」(17%)と買い控える回答も目立った。

 調査では「こんなに値段が変わるのかと驚いた」(関東)、「子供が米好きで、レトルトご飯で代用したが高く付いた」(近畿)――などの意見が寄せられた。【古屋敷尚子】

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