東海道新幹線が1日、開業から60周年を迎え、JR名古屋駅の新幹線ホームでは、名古屋発東京行きの始発列車にあわせた記念の出発式があった。
出発式でJR東海の武田健太郎副社長は「快適性や利便性をさらに充実させるとともに、豪雨や地震など自然災害の対応にも努めてまいります」とあいさつ。午前6時20分、伊藤勝明駅長・JR名古屋駅長の合図で、同駅の新幹線の始発となる「ひかり630号」が発車すると、詰めかけた鉄道ファンや親子連れが一斉にシャッターを切った。
出発式を見届けた名古屋市の中学1年の鵜野晃成さん(12)は「警笛を聞けて感動した。将来は運転士になりたい」。母親の恵美さん(47)は「自分が子どものころ、東京の祖母の家に行くときに新幹線の中で駅弁を食べるのが楽しみだった」と思い出を振り返り、「息子が還暦を過ぎても走り続けてくれるといいな」と話していた。
JR東海はこの日、東京、静岡、新大阪の各駅でも出発式を開き、開業60周年を祝った。(米田怜央)
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