特集は「世界最小の赤ちゃん」として生まれた男の子の成長記録です。10月1日で6歳になり、来年からはいよいよ小学生に。入学を控え、今は言葉・会話の練習に励んでいます。


■「やんちゃ」活発な男の子に成長

公園で元気に遊ぶ男の子。

長野県軽井沢町の関野竜佑ちゃんです。

10月1日で6歳になりました。

「(名前は?)せきのりゅうすけです)

母・俊子さん:
「とにかくやんちゃで、すぐ傷だらけになっちゃいます。もうすぐ1年生になって、これから勉強とまだ思えないんですけど、とにかく元気で楽しそうにしているので幸せですね」

竜佑ちゃん:
「ママ、だいすき」

母・俊子さん:
「ありがとう、早く降りてきて」

活発な男の子に成長しましたが、生まれた当初は命に危険があるほどの低出生体重児でした。


■出生時は体重258g 身長22cm

竜佑ちゃんは妊娠高血圧症候群による緊急帝王切開で、24週と5日で生まれました。

体重はわずか258グラム、身長は22センチ。大人の手のひらに乗るほどの大きさでした。

母・俊子さん(2019年10月):
「小さすぎて産声もなく、生まれたのかどうか自分で感覚がなくて、無事かなと思うだけで不安でした」

父・康平さん(2019年10月):
「先生たちにお任せで信用して待つしかないと思っていました。そこから先は、本人がこの世の中で生きたいか生きたくないかという話かと思っていました」


■命の危険も…生命力で少しずつ成長

命の危険もありましたが、長野県立こども病院の治療とケア、竜佑ちゃん自身の生命力で少しずつ成長。

生まれてから半年後に退院ー

無事、退院できたケースでは、当時、“世界最小”の男の子でした。


定期健診やリハビリを受けながらもすくすく成長。

母・俊子さん(2019年):
「こんなに元気に1歳の誕生日を迎えられると思っていなくて、普通に過ごせているので、それが一番幸せです」

■竜佑ちゃん「成長の記録」

1歳10カ月で歩けるようになり、2歳ごろからは言葉を話し始めました。

竜佑ちゃん(2020年):
「ママ、ママ」

3歳になると自己主張もー。

竜佑ちゃん(2021年):
「いやだ、いやだ」

4歳のころは活発に外遊び。

父・康平さん(2022年):
「前だったら怖がってやらなかったようなことも、自分から率先してやるようになってきた」

5歳で自己紹介もできるようになりました。

竜佑ちゃん:
「りゅうすけです」

父:
「何歳ですか?」

竜佑ちゃん:
「(ジェスチャーで5歳)」

■身長94.2cm、体重11.7kg

そして、6歳に。

身長は94.2cm、体重は11.7kgになりました。

竜佑ちゃん:
「(りゅうちゃんの好きな食べ物は?)ブドウと、ご飯と、納豆と」


■小学校入学控え 言葉・会話の練習 

2025年春から公立の小学校に通う予定の竜佑ちゃん。今、特に力を入れていることがあります。

佐久総合病院 言語聴覚士・荻原大輔医師:
「りゅうちゃん、これは?」

竜佑ちゃん:
「タメ」

荻原大輔医師:
「そう、りゅうちゃん、よく見て『カ』」


竜佑ちゃん:
「カ、メ」

荻原大輔医師:
「いいねー、上手上手」


荻原大輔医師:
「ベッド」

竜佑ちゃん:
「ベッド」

荻原大輔医師:
「いいじゃない、オッケー」

発声や発語の練習です。

佐久総合病院の言語聴覚士・荻原大輔さんの下で、2歳の頃から言葉の練習を始め、今ははっきり話せるようにする「構音訓練」に取り組んでいます。


荻原大輔医師:
「兄さんが」

竜佑ちゃん:
「お兄さんが、すわっている」

荻原大輔医師:
「いいねー」

竜佑ちゃん:
「お姉さんが、洗ってる」

荻原大輔医師:
「そうそう」

佐久総合病院 言語聴覚士・荻原大輔さん:
「まずやる気が伝わってくるというか、うまくいかない時も、あれ?みたいな顔するので、イメージはあると思うんですよね。だんだん言葉も長くなってきているので、すごいですよね、本当ここ半年くらいですかね」


■将来の夢は「警察官」

竜佑ちゃん:
「(何作っているの?)動物園」
「(作るのどう?)楽しい」

母・俊子さん:
「最近、会話ができるので楽しくなってきましたね。なんか間違っていると否定されちゃったりとか、こちらがね、言い返されちゃったり」


2023年、竜佑ちゃんに将来の夢を聞いたときはー。

父・康平さん:
「将来は何になりたい?」

竜佑ちゃん:
「(敬礼して)ピーポー」


同じように今回、尋ねてみるとー。

竜佑ちゃん:
「(大きくなったら何になりたい?)警察です、警察でーす。(何で警察になりたいの?)だって逮捕する、パキューンって」


「ピーポー」から「警察」に。

言葉使いにも成長が表れていました。ゆっくり、少しずつ成長していく竜佑ちゃん。

来年の春にはどんな男の子になっているのでしょうか。

母・俊子さん:
「お勉強についていけるか分からないんですけど、小学校生活を楽しんでもらいたいですね。警察官になるために、運動も勉強も頑張ってくれたらなと、なってくれたらうれしいですね」

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