値上げの秋です。暮らしに欠かせない食品など様々な物が値上げされるなか、愛媛県内のスーパーは「家計の味方」になるべく、価格の据え置きや値下げに挑戦しています。松山市内の店舗では2日、利用客から「助かっている」との声が聞かれました。

全国では10月1日から、ペットボトル飲料やハムなどの加工品をはじめとする飲料や食品が値上げに。帝国データバンクによりますと、主要な食品メーカー195社は2911品目で値上げ。4月を上回る今年最大の値上げラッシュになっています。

この状況のなか愛媛県内で11店舗を展開するスーパー「木村チェーン」は「家計の見方」になるべく挑戦しています。

木村チェーン・衣川裕樹専務:
「『利益無しでも頑張ります』と書いてありますけど、これ冗談でもなくて本当の話なので。1~2円位は(利益が)あるかもしれないですけどね」

県内に11店舗を木村チェーンでは商品を仕入れるバイヤーによる独自の企業努力が。

衣川専務:
「特にうちの一押しは黒毛和牛の小間切れ。このボリューム250gで常に880円。毎日販売しています」

国産黒毛和牛の小間切れは、100gあたりで市場よりも50円以上安い価格に。鶏むね肉は100gで48円、鶏もも肉は88円。さらに店内では「寿司バイキング」が大人気。1貫55円で品ぞろえしています。にぎり寿司は店内で毎日調理。利益を考えると正直なところ「値上げしたい」と明かします。しかし…。

衣川専務:
「仕入れ努力でできるだけこの値段で。ここは守ってずっといきたい」

いずれも仕入れ価格を抑えるなどして価格の据え置きを徹底しています。また飲料も多くが10月から10%ほど値上げしているなか、このスーパーでは100種類のうち1割ほどを逆に値下げしています。

男性の買い物客:
「家計は苦しくなるので、安ければ安いほど助かります」

女性の買い物客:
「子ども2人まだおるので幼い子ども2人が。だからすごく助かってます。(他のスーパーと比べて)全然違う。安いと思います」

衣川専務:
「我々としてもやむを得ず値上げするのもありますし、頑張って価格を据え置きしたりとか、頑張って逆に値下げできる商品もないかということも、模索しながら日々頑張っているという感じですね」

安さに挑戦するスーパーの企業努力こそが、利用客の心と財布をつかむのかもしれません。(価格はすべて税抜き)

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