26日の秋田県内は各地で青空が広がった。横手市ではリンゴの花が咲き始め、果樹農家が授粉作業を進めていた。

 横手市平鹿町の山谷修司さんの果樹園では、「ふじ」など約20品種のリンゴを栽培している。

 リンゴの木に目を移すと、白とピンクのかれんな花が咲き始めている。今はリンゴが実るよう、授粉作業を進める時期だ。

 26日の横手市の最高気温は23.7度。夏日に迫る陽気の中、花から花へと花粉を移していた。

 山谷修司さん:
「暑さは結構こたえる。花が一気に咲いてくると授粉作業がしづらくなるので、より良いものをたくさん作るためには、時間との勝負になる」

 作業のポイントは、枝の中心部分の花が開いたらすぐに花粉をつけること。山谷さんは一つ一つ丁寧に作業を進めていた。

 JA秋田ふるさとの昨シーズンのリンゴの出荷量は約3400トンと、前のシーズンの7割ほどにとどまった。記録的な猛暑など、リンゴ栽培には厳しい気象条件が重なったためだ。

 山谷さんの果樹園では、わせ品種の多くに影響が出て、全体の収穫量は例年の半分ほどに落ち込んだ。

 山谷修司さん:
「天候の影響を少なくできるように、植物を見ながら、その時々で対策をしていくしかないと思う。ことしは収穫量も多くして、おいしいリンゴを皆さんに届けたい」

 果樹園では、8月下旬にリンゴの収穫を始める予定。

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