りんごの新品種「麒麟児」は、15年前に鳥取県の生産者が従来の品種「ふじ」の木の枝に早熟の実がなっているのを見つけたことをきっかけに弘前大学や静岡大学が研究を進めていました。

9月に新しい品種として国に登録され、青森県藤崎町にある弘前大学の農場で初めて公開されました。

「麒麟児」は重さおよそ500グラムの大型で甘みと酸味のバランスがよく果汁が多いのが特徴で、「ふじ」に比べて半月ほど早く収穫されるということです。

「麒麟児」の名前は、無病息災などを祈って赤い衣装で舞う鳥取県東部の伝統芸能、「麒麟獅子舞」(きりんししまい)にちなんだほか、「食べた若者に大成してほしい」という願いが込められているということです。

弘前大学の林田大志助教は「栽培しやすく、大きくてさっぱりとジューシーな仕上がりになっている。全国に広めていきたい」と話していました。

「麒麟児」は11月9日、静岡県のスーパーで販売されるということです。

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