岩手県盛岡市西青山の「らあめんサンド」は、平日でも行列ができる人気店だ。

きらきらと輝く琥珀色のスープにストレート麺、鶏の旨味が凝縮された「鶏そば」が、この店の看板メニューだ。

一番人気のラーメンは「鶏そば しょうゆ味」。
手をかけたしょうゆダレについて、店主の阿部智さんは「5種類の生のしょうゆを使用。有機栽培した大豆を使っていて、20リットルで3万くらいする。(それらを)店で火入れしたしょうゆダレ」だと話す。

そこに自慢のスープ・小麦を吟味した自家製麺・具材を合わせ、鶏油をひと回しかける。
鼻をくすぐるかぐわしい香りとひと口飲むと凝縮した地鶏のおいしさやコクのあるダシの旨みを感じる。
自家製麺は小麦の香りを放ちながら個性的なスープと。ロースとリブロース2種類のチャーシューは、しっとりとした食感だ。

らあめんサンドの一番の特徴はスープにある。使う鶏ガラは「はかた地どり」と「県産鶏」。

時間をかけて鶏ガラから出るアクを丁寧に取った後、秋田比内地鶏と青森シャモロックの丸鶏を追加し、さらに加えるスープがある。

鶏のひき肉・タマネギ・シイタケ・コンブ・ホタテの貝柱を弱火で火にかけ、透明なスープをつくり、この旨みが詰まったスープと地鶏のスープを掛け合わせると、魅惑のスープが完成する。

スープを生かす麺も手作りだ。
北海道の『春よ恋』という粉と東北6県から集めた粉を使っているという。
店主の阿部さんは「滑らかで口当たりも良く腰がある麺を目指している」と話す。

また、「塩ラーメン」の塩ダレは、アサリとコンブと煮干でダシをとり、5種類の塩を合わせた。なんと2日間かけて作っているという。
これをベースのスープで割ると「比内地鶏とシャモロックの塩らあめん」が完成。

鶏の油が際立つおいしさで、ホタテやコンブのうまさも相まって、上品で深いコクのある味わいだ。

限定メニューの中太麺を使ったつけ麺「とろとろ昆布出汁のからませつけ麺」は11月の末まで提供している。

店主 阿部智さん
「スープはコンブ2種類とソウダガツオと純粋の水を水出しした」

麺を楽しんで欲しいことから最初はそのまま麺をすすり、そのあとお好みで、塩・ワサビ・柚子胡椒などの薬味で変化を楽しむ。
つけダレは、しょうゆか塩のどちらかを選ぶ。

店主 阿部智さん
「食べた時はおいしいと思うのは当たり前の前提として、帰るときには『あのラーメンおいしかった』とか『一週間後にまたあのラーメン食べたい』って思うように記憶に残ったり心に残るラーメンをこれから作って行きたい」

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